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zoom RSS ■シェーナウの想い■上映会から・・・

<<   作成日時 : 2012/03/26 22:11   >>

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3月25日の夜、藤野電力の呼びかけで
藤野の里山長屋でドキュメンタリー映画
■シューナウの想い■の上映会が開かれました。

この映画を紹介され、日本語版制作に携わった
ドイツ・フランクフルト市で環境問題に取り組む日本人グループ
エコ・フライヴィリヒの阿部 由美子さんも、この上映会に参加され
この映画のことや、現在のドイツでのエネルギーに対する取り組みなど
様々なことを話し合い、今後のエネルギー問題を考えるいい機会になりました。

この映画はドイツ南西部、黒い森の中にある
人口2500人の小さなまちシェーナウ市の住民グループが、
チェルノブイリ原発事故をきっかけに
「自然エネルギー社会を子どもたちに」
という想いから、ドイツ史上初の「市民の市民による市民のための」
電力供給会社を誕生させるまでの軌跡を綴るドキュメンタリーです。


“Das Schonauer Gefuhl”
「シェーナウの想い〜自然エネルギー社会を 子どもたちに〜」


シューナウの想い


製作 :Fuss e.V. (シェーナウ・環境にやさしい電力供給のための支援団体)
監督 :フランク=ディーチェ / ヴェルナー=キーファー 
製作年 :2008年 
上映時間;60分

日本語翻訳:及川斉志
字幕編集 :大和拓
日本語版作成協力:ウルズラ=スラーデック
熊崎実佳 / 宍戸弘城 / 佐山摩麗子 / 土渕英恵 / 藤島理恵
  パトリック=ベッカー / マリー=ジッペリウス / 
  ウ―ディガー=ヴァイス
  エコ・フライヴィリヒ(在フライブルク日本人環境団体)(敬称略)




★シェーナウ市
ドイツ連邦共和国バーデン=ヴュルテンベルク州レラッハ郡に属す都市。
ドイツの行政単位では市となるが、人口約2500人なので日本の感覚では町や村に近い

<ストーリー>
ドイツ南西部にあるシェーナウ市。2500人の小さなまち。チェルノブイリ原発事故の影響は、ここシェーナウ市にもおよびました。そこでシェーナウ市の親たち数人が子どもたちを守るため「原子力のない未来のための親の会」(親の会)を結成しました。
まず始めたのが、街中に放射能から身を守るための情報を発信する情報スタンドを設置することでした。また原発依存から脱却するためには、エネルギー使用の意識変化も重要であると考え「節電キャンペーン」や「節電コンテスト」を行いました。 
さらに住民グループは、シェーナウ市と独占的に契約を結んでいたラインフェルデン電力会社(KWR)に対し、原発に頼らない電力供給、エコ電力の買い取り価格の引き上げ、そして節電を促すために基本料金を引き下げ使用料金を引き上げる比例料金制度を提案しますが、冷たくあしらわれてしまいます。
そこで住民グループ(親の会)は「それなら自分たちで電力会社をつくってしまおう!」と立ち上がり、シェーナウ電力会社(EWS:Elektrizitatswerke Schonau)を発足させます。
彼らはKWRを相手に2度にわたる住民投票を勝ち抜き、シェーナウ市の電力供給の認可を勝ち取ります。しかし、電力供給を実現するためには、当時KWRが所有していた電力網を買い取る必要がありました。
シェーナウ市との電力供給契約を失ったKWRは、この電力網の引き継ぎにあたって不当なまでに多額の価格を提示します。それでも住民グループは諦めませんでした。社会目的に積極的に融資をするGLS銀行や広告会社の無償の協力、さらには人々の善意の寄付のおかげで無事電力網を手にするに至りました。
1997年、EWSは念願の電力供給を開始します。チェルノブイリ事故をきっかけにした親の会の発足から、操業に至るまで実に10年もの歳月が流れていました。
苦労も喜びも分かち合い、皆で共に支えあい、励ましあい、そして時には息抜きもしながら、EWSで働く人たちは、今日もドイツにいるたくさんの人たちに原発に頼ることのない自然エネルギーをメインとしたエコ電力を供給しています。


<伝えたいメッセージ>
EWSが操業をはじめた翌年の1998年に、ドイツは電力事業の全面自由化にふみきりました。これにより、ドイツ国民はどこに住んでいても自由に電力会社を選択できるようになりました。
かつて独占企業であったKWRがその地位を奪われたように、EWSにとっても自由化は、シェーナウ市の顧客流出という危機をもたらすかに思えました。しかし「原発に一切頼らない自然エネルギーをメインとした電力供給」というEWSの一貫した企業理念は、多くのドイツ国民の支持を得て、顧客数は毎年増加の一途を続け、2012年現在ではドイツ全土で約11万件の顧客を抱えるまでに成長しています。
今では電力会社として不動の地位を確立するに至ったEWSですが、その挑戦はまだまだ続きます。親の会の中心メンバーであり、EWSの経営責任者であるウルズラ・スラーデック女史は、映画の終盤において次の言葉を残しています。
「一番の願いは、世界中から原発がなくなること。二つ目の願いは、早急な自然エネルギー社会への転換。そして三つ目の願いは、世界中の人たちに電力が公平にいき渡ること。」
2011年、スラーデック女史は、祖国ドイツに自然エネルギー社会への転換を促す大きな一助を果たしたとして、環境保護における草の根運動で偉業を成し遂げた人に贈られ、その権威の高さから環境のノーベル賞とも称される「ゴールドマン環境賞」を授賞しました。
スラーデック女史たちの活動がそうであったように、よりよい社会への第一歩は、まちの住民たちが集い、共に考え、話し合うことから始まるのかもしれません。
この映画の上映会が、未曾有の環境問題に直面した日本において、少しでも多くの人たちに希望ある社会をめざすための一歩を踏み出す勇気と力になりますことを心から願ってやみません。
2012年2月
自然エネルギー社会をめざすネットワーク

★自然エネルギー社会をめざすネットワーク ウェブサイト
http://www.geocities.jp/naturalenergysociety/








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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
狭い国土と云う事、また人人口密度の関係からどォすれば満遍なく電気が行き渡るか…。
コレは延々と考えていかなければならない問題です。
今までのような電力供給ではもしもの時パニックを呼ぶと云う事だけははっきりしています。
極端な話ですが中学校区単位、もしくは小学校区単位での発電システムの開発が出来ればもしもの時の一助になると思うのです。
しかし半ば独占的に電力を供給してる企業が阻んでくる事が考えられるので、ドイツのように長い期間を掛けて達成するしかないのかと。
(あれほどの災害にあったにも拘わらず)或る意味途方に暮れてるのです。
おーちゃん
2012/03/27 00:20
本当に今、日本でも考えなければならない問題で。
五月には54基すべての原発が止まる事になります。
これをもう一度なんて、皆で一緒に死のうと思ってる人は別ですが。。。
お隣の国も、忌々しき問題が。。。

冬の方が電力が要ると思っていましたが、違うのですかね。
うちなんか夏の倍になりますけど。
夏の方が電力が足りなくなるんですね。
小規模発電も開発されて、地域でその町の電力を補うのも良いのかとも思います。良い方向へ進むことを心から願う国民の一人です。
町が立ち上がるなんてことは望めない所に住んでいますけど。

良いお話を拝見しました〜!
木の葉
2012/03/27 08:26
おーちゃんさん。
いまエネルギーの問題を考えることはその人の生き方まで、じっくり考えることに繋がっているようにも思えます。
このドキュメンタリーを観て、普通の人の危機感が一つの巨大電力会社の力からエネルギーを住民たちの手でコントロールできるものにすることも可能だということを証明しているように思いました。
この市民運動から、いまではこの街だけではない12万人くらいの家庭の電力をまかなう電力会社に育て上げ、すべて自然再生エネルギーによる電力を送っているそうです。。
藤野も今藤野電力を立ち上げ、自給エネルギーを目指していろいろな活動を行っています。
少しずつこの輪が広がって自然再生エネルギーで電力をまかなえる街にできたら…と願っています。。
komichi
2012/03/27 13:32
木の葉さん。
今こそしっかりエネルギーのことを考えなければ・・・子供たちの将来がとても心配です。今まで使っていなかった小さな水力発電などを地元のために自由に使えるような法律など、もうすこし選択の余地が大きくならないと巨大電力会社の言いなりになって・・・また原子力で発電し、もう一度事故が起こったら国を失うような悲劇にならない保証は何もないのでは…と心配しています。。
出来るところから小さくても出来ることを積み上げた先に希望が見えてくると信じたいです。。
これからまた間違いを繰り返さないように、子供のエネルギー教育のことも真剣に考えなければいけないのかもしれませんね。。
komichi
2012/03/27 13:38

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