芸術の小径

アクセスカウンタ

zoom RSS 国立トレチャコフ美術館所蔵■ レーピン展 ■

<<   作成日時 : 2012/08/24 15:16   >>

トラックバック 2 / コメント 16



渋谷bunkamuraザ・ミュージアムで現在開催中の
国立トレチャコフ美術館所蔵■ レーピン展 ■

8月21日、美術館閉館後19:30から行われた
青い日記帳×レーピン展『ブロガー・スペシャルナイト』へ。

“レーピンの魅力を語る”座談会では
明治学院大学教授・山下裕二氏、
神奈川県立近代美術館 主任学芸員・籾山昌夫氏
そしてナビゲーターとして
アートブログ「青い日記帳」主宰の中村剛士氏。

山下氏の軽妙な会話に呼応するレーピンを愛してやまない籾山氏の
レーピン解説がとても興味深く…いつまでも聴いていたい内容。
会場にはレーピンの作品にもあるムソルグスキーの
「展覧会の絵」がバックに流されて・・・

いままで日本でほとんど紹介されなかった
ロシアの写実画家・レーピン。
私は以前断片的に眺めたことがあるだけで
今回油彩と素描をふくめた80点の作品に触れ、
新たな感動を覚えました。

レーピン展


国立トレチャコフ美術館所蔵■ レーピン展 ■

2012/8/4(土)−10/8(月・祝)

10:00−19:00(入館は18:30まで)会期中無休
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)

★Bunkamuraザ・ミュージアム
渋谷区道玄坂2−24−1
tel:03-3477-9413

★巡回展
浜松市美術館 2012年10月16日(火)〜12月24日(月・祝)
姫路市立美術館 2013年2月16日(土)〜3月30日(土)
神奈川県立近代美術館 葉山 2013年4月6日(土)〜5月26日(日)[予定]

★渋谷bunkamuraで開催中の■ レーピン展 ■チケットを
 ご希望の方5組10名様にお送りいたします。
 komichi☆abox22.so-net.ne.jpまで
 ☆マークを@マークに替えてお申し込みください。


文学ではトルストイやドストエフスキーといった文豪を、音楽ではチャイコフスキーやムソルグスキーといった作曲家を輩出した19世紀後半から20世紀初頭のロシアは、美術の分野でも才能ある多くの画家を世に送り出しました。なかでもロシア革命に至るこの激動の時代を生きた写実主義の画家イリヤ・レーピン(1844‐1930)は、近代ロシア絵画の旗手として活躍し、数多くの名作を残しました。当時の進歩的グループ「移動派」に加わり、社会的矛盾を鋭く捉えた作品や、革命運動をテーマにした衝撃的な作品を発表する傍ら、ロシアの民族精神を鼓舞する歴史画の大作や、深い洞察力で文化人等の肖像画の傑作を描いた画家としても知られています。また一方で、妻や娘など身近な人々を描いた心温まる作品にも注目したい画家です。
本展は、ロシア美術の殿堂であり世界最大のレーピンのコレクションを誇るモスクワの国立トレチャコフ美術館の収蔵品により、画業の初期から晩年に至る様々なジャンルの油彩画と素描、約80点により構成される、日本における過去最大の本格的な回顧展です。観る者を感動の世界に誘うレーピンの芸術を、心ゆくまで堪能できるまたとない機会となるでしょう。


トーク
左から籾山昌夫氏、中央は山下裕二氏、右には中村剛士氏。

座談会では、なぜ今までレーピンの作品があまり日本では紹介されてこなかったのか・・・
など日本とアメリカそしてロシア(旧ソビエト)の歴史的な背景にも及びました。

会場から
会場から2


あぜ道
イリヤ・レーピン《あぜ道にて—畝を歩くヴェーラ・レーピナと子どもたち》
1879年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館所蔵
©The State Tretyakov Gallery



休息
イリヤ・レーピン《休息―妻ヴェーラ・レーピナの肖像》 
1882年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館所蔵 
©The State Tretyakov Gallery



皇女ソフィヤ
イリヤ・レーピン《皇女ソフィア》
「原題:ノヴォデヴィチ修道院に幽閉されて1年後の皇女ソフィア・アレクセエヴナ、
1698年に銃兵隊が処刑され、彼女の使用人が拷問されたとき」
1879年 油彩、キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館所蔵 
©The State Tretyakov Gallery



思いがけなく
イリヤ・レーピン《思いがけなく》1884-1888年 油彩、キャンヴァス
国立トレチャコフ美術館所蔵 ©The State Tretyakov Gallery



トルストイの肖像
イリヤ・レーピン《文豪レフ・トルストイの肖像》 1887年 油彩・キャンヴァス
国立トレチャコフ美術館所蔵 ©The State Tretyakov Gallery



ムソルグスキーの肖像
イリヤ・レーピン《作曲家モデスト・ムソルグスキーの肖像》
1881年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館所蔵
©The State Tretyakov Gallery


こちらの作品は4,5日で描かれたと言われる
「展覧会の絵」の作曲者であるムソルグスキー晩年の肖像画。
レーピンの筆触が良く感じられ、好きな作品。


自画像
イリヤ・レーピン《自画像》1887年 油彩・キャンヴァス
国立トレチャコフ美術館所蔵 ©The State Tretyakov Gallery

★レーピン
1844年 ウクライナのチュグーエフで屯田兵エフィーム・ワシリエヴィチとその妻タチャーナの間に生まれる。
1854年 チュグーエフの軍事地形測量学校に通い、製図とドローイングを学ぶ。
1857年 地元のイコン画家イワン・ブナコフの下で学ぶ。
1864年 画家イワン・クラムスコイと知り合う。9月美術アカデミーに正式に入学。
1871年 《ヤイロの娘の復活》で美術アカデミーの大金メダルを獲得、海外留学を得る
    評論家スターソフ、作曲家ムソルグスキーらと知り合う。
1872年 ヴェーラ・シェフツォーワと結婚、長女が誕生。
1873年 美術アカデミーの展覧会で公開された《ヴォルガの船曳き》が賞賛を浴びる。
    家族とともに3年間の西欧留学に出発。
1874年 第3回移動美術展覧会に出品者として初参加。
1876年 ロシアに帰国。サント・ペテルブルグに短期滞在した後、チューグエフに移る。
1877年 モスクワに移る。
1878年 移動美術展覧会協会員になる。
1880年 作家レフ・トルストイと知り合う。
1882年 サンクト・ペテルブルグに移る。
1887年 移動美術展覧会教会を脱会するが、出品者として参加は続ける。
1891年〜92年 サンクト・ぺテルブルグとモスクワによるレーピンの大規模な個展の成功。
1894年 美術アカデミー付属高等芸術学校の指導者に着任。
1898年 美術アカデミー付属高等芸術学校学長に就任。
1899年 クオッカラ(当時ロシア)に移る。「ペナーチ」と名付ける。
1905年 美術アカデミー希望退職。
1917年 サンクト・ペテルブルグにてレーピン芸術活動45年の祝賀会が行われる。
1930年 9月29日逝去。クオッカラ(フィンランド)のペナーチに埋葬される。










テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
Bunkamuraザ・ミュージアム「レーピン展『ブロガー・スペシャルナイト』」
渋谷、Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展」(〜10月8日)。久々に強い衝撃を受け心揺さぶられた展覧会です。(「レーピン展」レビュー) ...続きを見る
弐代目・青い日記帳 
2012/08/24 21:31
青い日記帳×レーピン展『ブロガー・スペシャルナイト』
青い日記帳×レーピン展『ブロガー・スペシャルナイト』にお邪魔してきました。 ...続きを見る
あお!ひー
2012/08/24 23:39

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
イリヤ・レーピン、初めて耳にしました・・・写実的な画で、今にも動きだし喋りそうな温もりを感じます。
激動の世においてこそ文化は華開くのでしょうかね〜
約80点により構成される、日本における過去最大の本格的な回顧展という事ですが見ごたえあるでしょうね、何日も通われる人も多い事でしょう。
そして、全て知り尽くした方たちの座談会も聞きごたえありそうです♪♪
白いねこ
URL
2012/08/26 11:28
レーピン、恥ずかしながら私も知りませんでした。今、盛んに宣伝していますね。確かに現代的な写実主義で、印象派的な明るく軽いタッチの絵もあったり、幅広い作品が魅力的な感じですね。
それにしても、ブロガー・スペシャルナイトへご招待とは素晴らしい経験でしたね。
ミクミティ
2012/08/26 15:49
いや〜わたしも同上でこの画家は知りませんでした。
すばらしい絵ですね。鑑賞したいです。
広島には残念ながら来ないので・・・
現在、広島は国際アニメーションフェスティバル開催中です。
広島美術館では「アンリ・ル・シダネル展」が好評開催中です。
ホウネン
2012/08/26 23:35
お早う〜(^^)
レーピン 初めて知りました。
(余りに無知なのか誰でも知ってる画家しか知らない私)
多分美術館で対面すれば驚くほどの作品なのでしょうね。
地方の田舎町の写真屋さんに小さなスタジオで撮影された
家族写真屋記念写真がが窓の小さなスペースに飾ってあり
時々見入る事が有ります。
時にはお店に入り見せて頂く事も・・。
数枚の紹介写真を拝見して比較しては失礼かも知れませんが
記念写真と比較してしまいました。
絵画でも写真でも表情が語りかける作品は良いですね。
あいべん
2012/08/27 04:21
白いねこさん。
イリヤ・レーピンは日本ではあまり知る人の少ない画家ですね。私も以前レーピンの愛娘を描いた作品を観た記憶があるだけでした。
私の敬愛するレンブラントをこのレーピンも尊敬していたらしく初期の作品にレンブラントの模写が展示されていました♪
神奈川県立近代美術館 主任学芸員・籾山昌夫氏のレーピン解説が愛情こもっていて素晴らしく一時間では足りませんでした。。
アメリカ・ソビエト冷戦時代の影響も受けて、ロシアの画家レーピンの紹介が少なかった背景もあったようでした。
ゆっくり鑑賞できて本当に幸せでした。
komichi
2012/08/27 13:17
ミクミティさん。
レーピンは日本でほとんど紹介されることも少なくて…今回がまとめて観ることのできる初めての展覧会と言っても過言ではないようです。
ヨーロッパでさかんに描かれるようになった印象派的な絵画も彼らしいタッチで描いていて、才能のある人だと改めて感じました。
閉館後の静かな美術館で専門家の話を聞きながら作品鑑賞が出来て幸せでした。
komichi
2012/08/27 13:22
ホウネンさん。
レーピンは日本では今まで大規模な展覧会もなくあまり知られていませんでした。私も詳しくなくて、今回はじめて系統だてて作品を観てその才能に驚きました♪
5月に新宿の損保ジャパンで開催された「アンリ・ル・シダネル展」の展覧会がいま広島ですか〜♪
私は観に行けなかったのですが、詩情あふれた作品が広島の美術館でも見られることでしょうね。。
komichi
2012/08/27 13:30
あいべんさん。
レーピンの肖像画もロシアの文豪トルストイや「展覧会の絵」で有名な作曲家ムソルグスキーのアルコール中毒で入院している病院で描かれたと言われている絵などまさにその人の歴史を見るようで…凄みすら感じます。
写真屋さんに飾られている家族の肖像写真も時々ふと気になって、立ち止まって見続けることがあります。
そんな街の写真屋さんも町から次々に姿を消して・・・寂しいですね。
komichi
2012/08/27 13:37
初めて知りました〜!
レーピンの画、素晴らしく繊細でみとれてしまいました。
ロシアには凄い方がたくさんいらっしゃったんですね。
文豪も音楽家も画家も。
長い間知られなかったものをこうして見られる機会が訪れたのも、何だか歴史的!と歴史に詳しく無い私の感想(笑)

浜松、姫路、神奈川しか見れない。。。
ほんと、九州は残念ですよね。。。と、またぼやいてます。
木の葉
2012/08/27 14:58
木の葉さん。
レーピンはロシアでは誰でも知っているような有名な画家だそうですけど、日本にはあまり紹介されてこなかったので知る人も少ないかもしれませんね。。
今回、80点余りの作品を観ることができてほんとうによかったです〜♪
それにしても九州へはなかなか巡回してくれませんね。。
このレーピンは私の大好きなレンブラントを尊敬していて、模写も残しています。
komichi
2012/08/27 15:19
ロシアは音楽家もさることながら、画家も多く後世に名を残しているんですね。
でも、レービンは私も初耳です。
ムソログスキーの肖像画、よく捉えていると思います。(好きだったアルコールが入ってるのかな?)
4〜5日で描いたとは!!
ハーモニー
2012/08/28 09:04
ハーモニーさん。
このムソログスキーの肖像画はアルコール中毒で入院している晩年に病院で描かれたものだそうで、この絵を描き終えた後10日ほどで亡くなったそうです。
ロシアはバレエから音楽そして文学と素晴らしいスケールのものが多いですけど、今回レーピンの絵画に触れてさらなる豊かさを感じました〜♪
komichi
2012/08/28 21:18
おはようございます!
イリヤ・レーピン、素晴らしい描写力ですね!
私が知る作品は、「イワン雷帝と息子のイワン」という、すさまじく恐ろしい絵で、本で見たのですが、作者の意図が計りかねて敬遠してました!
こちらの記事で画家の力量を初めて知りました!
対象に向かう強靭な精神力は何処から来るのだろう?と思いつつ、生きた時代背景もあるのかなあと…久々の衝撃です!
sasapanda
2012/08/30 10:21
sasapandaさん。
イリヤ・レーピンは名前は知っていてもあまり作品に触れる機会がなくて・・・今回彼のかなりの作品を鑑賞できて、とっても勉強になりました。
彼の描写力の凄さやその表現の強さに驚きましたし・・・
お時間あればぜひお出かけください。。
上野の騒ぎとは別の静かな空間が待っています(笑)。
komichi
2012/08/30 23:34
おはようございます!
先週の土曜日に娘と一緒に、観て来ました♪
komichiさんのおかげでめぐり会えた、この画家の素晴らしさに二人とも圧倒されてしまいました!御配慮ありがとうございました♪
sasapanda
2012/10/01 09:16
sasapandaさん。
「レーピン展」ご覧になりましたか〜♪
天才の画業に触れて…私もびっくりしました!
《皇女ソフィア》の描写力にも驚き、その怖さに畏怖すら感じました。ロシアを代表する画家をこうして観ることができて、ほんとうによかったです〜♪
komichi
2012/10/01 20:24

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
国立トレチャコフ美術館所蔵■ レーピン展 ■ 芸術の小径/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる