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zoom RSS ■ 維新の洋画家−川村清雄 ■展

<<   作成日時 : 2012/10/12 00:20   >>

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維新の画家・川村清雄をご存知でしょうか。
私は初めて接する洋画家です。

10月8日から開催されている
■ 維新の洋画家−川村清雄 ■展
記念式典と特別鑑賞会の開催された10月9日
招待を受けて…江戸東京博物館へ。

勝海舟や篤姫を描いた洋画家。
幕臣を祖父に持ち、徳川家留学生として
アメリカに渡り、その後ヨーロッパに学んだ川村清雄の
作品は日本の神話や維新の人物肖像画から風景画まで・・・
ヨーロッパで学んだ油絵のテクニックに日本古来の
世界観を併せもった作品です。

江戸東京博物館開館20周年の記念事業で
川村清雄の祖父の時代から大切に保存されていた
甲冑や当時の書簡なども多数展示されていて
歴史好きの方にもたまらない魅力にあふれています。


川村清雄展

 
■ 維新の洋画家−川村清雄 ■

2012年10月8日(月・祝)〜12月2日(日)

午前9時30分〜午後5時30分(土曜日は午後7時30分まで)

休館:月曜日 

★江戸東京博物館 1階展示室
東京都墨田区横網1-4-1
TEL:03-3626-9974(代表)
 
JR 総武線 両国駅西口、徒歩3分
都営地下鉄大江戸線「両国駅(江戸東京博物館前)」
A4出口、徒歩1分

★公式サイト
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/special/index.html

近代日本美術の知られざる先駆者・川村清雄(かわむら きよお)〔嘉永5年(1852)〜昭和9年(1934)〕 ―近年とみに評価が高まっている幻の洋画家です。旗本の家に生まれ、明治維新からまもない時期に渡欧し本格的に油絵を学んだ最初期の画家でしたが、当時の洋画壇から離れて独自の画業を貫いたため、長らく忘れられた存在でした。しかし彼が生涯をかけて追究した日本人独自の油絵世界は、今急速に見直されてきています。

本展は、清雄の最大の庇護者であった勝海舟(かつ かいしゅう)に捧げられた《形見の直垂(ひたたれ)(虫干)》(東京国立博物館蔵)をはじめとする絵画の代表作や初公開作品を含む約100点の絵画が一堂に会する最大規模の回顧展です。とくに注目されるのは、フランスへ渡った晩年の傑作《建国(けんこく)》(オルセー美術館蔵)が初めて日本に里帰りすることです。昭和4年(1929)にパリ・リュクサンブール美術館に納められたこの作品は、《振天府(しんてんふ)》(聖徳記念絵画館蔵)とならび清雄の画業の集大成となった作品ですが、日仏ともにこれまで展覧会場で公開されることがありませんでした。本展はこの秘蔵の傑作を目にすることができるまたとない機会です。さらに、清雄が絵画の理想としたヴェネツィア派最後の巨匠ティエポロの名画《聖ガエタヌスに現れる聖家族》(ヴェネツィア・アッカデミア美術館蔵)が、ヴェネツィアから来日します。

また本展では、清雄が守り伝えてきた幕臣川村家資料を中心とした歴史資料約100点を集結し、幕末から明治・大正・昭和へと続く激動の近代を生きた清雄の人生を、彼を支えた徳川家達(いえさと)や勝海舟など人物交流のエピソードを織り交ぜて立体的に描き出します。美術愛好家のみならず、歴史ファンにも見逃せない展覧会です。


紺糸素懸威腹巻
紺糸素懸威腹巻 江戸末期 胴高43.0cm 兜高37.0cm
新潟市歴史博物館蔵



植物写生
川村清雄《静物写生》明治 8 年(1875) 紙、鉛筆 
33.0 × 51.5 cm 静岡県立美術館蔵

こちらは留学時代に描かれた生物描写



形見の直垂
川村清雄《形見の直垂(虫干)》明治32年(1899)以降 
カンバス、油彩 109.0×172.8cm 東京国立博物館蔵 

最大の恩人である勝海舟亡き後、すぐ制作にかかり、
生涯手元に置き、長い間加筆された作品。



貴賤図
川村清雄《貴賤図(御所車)》 
明治31年(1898)頃 カンバス、油彩 

平安時代の情景を西洋絵画の手法で描かれた
物語性の強い、私も好きな作品。



福澤諭吉
川村清雄《福澤諭吉肖像》明治33年(1900)頃
カンバス 油彩 慶応義塾蔵

福澤諭吉、最晩年の肖像画
現在は重要文化財として慶應義塾図書館旧館の
記念室に掲げられています。



波
川村清雄《波》 大正〜昭和2年(1927)頃 
カンバス、油彩 60.0×153.0cm 静岡県立美術館蔵
         93.8×159.5cm 唐津市蔵




梅と椿の静物
川村清雄《梅と椿の静物》大正〜昭和初期 絹本油彩 
123.0×44.0cm 三重県立美術館蔵

一見すると日本画の趣を感じる絹本油彩の作品



IMG
川村清雄 《建国》昭和4年(1929)絹本油彩 147.0×72.8cm 
オルセー美術館蔵 
©RMN (Musee d'Orsay)/Jean Schormans/distributed by AMF



川村清雄肖像
★川村清雄(かわむら きよお)
嘉永5 1852年 江戸麹町に生まれる。
           優秀な幕臣・川村修就(ながたか)を祖父に持つ。
安政6 1859年 奥絵師住吉内記(弘貫・弘定)に入門
文久元 1861年 祖父修就に従い上坂し、田野村直人に師事
文久3 1863年 修就とともに江戸へ帰府
           田安家御用絵師・春木南溟に学ぶ
          開成所画学局で西洋絵画を学ぶ
明治元 1868年 徳川家達の奥詰に任じられる
明治4 1871年 徳川家留学生としてアメリカに渡る
明治5 1872年 留学目的を外山正一の勧めで画業に変更
明治6 1873年 パリに渡り、ギオー、カリアスに師事
明治9 1876年 パリを離れ、ヴェネツィアに移転
明治15 1882年 大蔵省印刷局彫刻技手に任じられるも、この年辞職
明治16 1883年 勝海舟の周旋で徳川家の《歴代将軍像》の制作依頼
          勝海舟、邸内に清雄の画室を建立《勝海舟肖像》制作か
明治18 1885年 心華画房開塾《江戸城明渡の帰途》
明治22 1889年 小山正太郎・浅井忠・長沼守敬らと明治美術会を結成
明治25 1891年 《蚊龍天に昇る》制作、海舟が買い上げる
明治32 1899年 勝海舟死去。葬儀に参列。《形見の直垂》制作開始
          日本美術院で「川村清雄氏揮毫油絵展覧会」開催
明治35 1902年 二世五姓田芳柳・石川欣一郎らと巴会を結成、
          第8回まで展覧会開催、その間
           《句仏上人肖像》《湖辺》《ベニスの少女》
           《玩具と貝合せの静物》《ヴェニスの景》《ヴェニスの漁夫》などを出品
明治43 1910年 巴会展覧会中止。以後同会自然解散
大正6 1917年 徳川家から依頼の《鳩図》制作
昭和元 1926年 《鶏図》制作、木村駿吉に納める
昭和2 1927年 明治大正名作展覧会(東京府中美術館)
          《画室》《福澤諭吉肖像》《花鳥図》出品
昭和4 1929年 川村清雄氏喜寿記念洋画展覧会(日本橋三越)  
          川村清雄画伯新旧作品入札・即売・売立会(東京美術倶楽部)
          《建国》パリ・リュクサンブール美術館に納められる
昭和8 1933年 徳川家達へ《三河武士騎馬突撃之図》納品
昭和9 1934年 死去
          (展覧会図録より抜粋しました)




もうひとつの川村清雄展
2012年10月20日より12月16日まで目黒区美術館でも
「もうひとつの川村清雄展」が開催されます。
併せて鑑賞したい展覧会です。 

もうひとつの川村清雄展公式サイト
http://mmat.jp/exhibition/archives/ex121020-3






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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
誰にも差ほど知られなくても心に残る絵を描いて
居た作家は多く居るのでしょうね。
「川村清雄」絵画に精通した人はご存知なのでしょうが
私は全く知らない作家です。
でも、こうして紹介され経歴を拝見すると凄い挑戦をした
先駆者なのですね。
あいべん
2012/10/12 15:59
あいべんさん。
日本で何派にも属さなかったことで、あまり世間に知られずにいた画家のようです。私も今回初めてこの画家の存在を知りました。
ただ、名前を知らずに肖像画などは目にする機会もあったように思います。。
こうして大規模な展覧会を観ることができ、勉強になりました。。」
komichi
2012/10/12 22:32
維新の画家・川村清雄、知りませんでした。
この時期に、こんなしっかりとした油絵を描く日本人がいたのですね。
興味津々です。歴史上の人物を描いているのも、惹かれます。
オルセー美術館にも展示されているというのが凄いですね。
ミクミティ
2012/10/14 19:12
ミクミティさん。
激動の維新に、勝海舟などのそばにあって西洋で学んだ油絵を描いていた川村清雄のことは美術学校でも教えていないようですから、あまり知られていない画家ですね。
この展覧会には様々な資料が展示されていました。
ミクミティさんでしたらきっと興味を惹かれるものがあると思います。。
komichi
2012/10/14 21:10

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