芸術の小径

アクセスカウンタ

zoom RSS 米田知子■暗なきところで逢えれば■写真展

<<   作成日時 : 2013/08/25 15:23   >>

トラックバック 0 / コメント 8



現在、恵比寿の東京都写真美術館で
開催されている写真展
米田知子■暗なきところで逢えれば■へ。

私たちがいつのまにか
どこかに置き忘れてしまった
記憶をよみがえらせられるような写真

北緯50゜以南の南サハリンは1945年まで日本領で
さらに、遡ると流刑の地でもあったサハリン(樺太)。
その荒涼とした風景作品の前にたたずむと
はるか彼方から声が聴こえてきそうな気がします。

サイパン島やハルピンなどの作品も・・・

米田知子の強い思想を感じる展覧会です。

米田知子
《北緯50度、旧国境》「サハリン島」より
2012 Courtesy of ShugoArts


米田知子■暗なきところで逢えれば■
We shall meet in the place where there is no darkness

2013年7月20日(土)→9月23日(月・祝)

月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)

10:00〜18:00


時は我々が何もしなくても流れて行く。
ただじっとしていても、鼓動と血脈があるよう
ただ生きている。

空をみて、雲は早くも遅くも常に
形を変えて彼方へと消えていく。

何一つ、誰一人、
同じ場所(ところ)で、
同じ思いであるということは不可能だろう。

我々は目の前に写しだされた像を見ては
(無垢なき)観念 − を見いだす。

それは外から染められた
しかし内に秘めた 姿なき像である。

それは見えているのだが、
見えていないということと同じかもしれない。

見えないということは
見えているということに等しいかもしれない。

永遠ということは悲観的概念であり、
すべては永遠ではない − ことで
永遠を渇望する。

それに気づくのか、気がつかないか

‘過去を支配するものは 未来をも支配し
今を支配するものは 過去をも支配する'

全ては断面的なことではなく
相反しながらも、継続的なことである。


米田知子
George Orwell Nineteen Eighty-Four Penguin Books版より
(翻訳/米田知子)


また、展覧会場にかけられたパネルに
書かれた文章からも米田知子の意思が
感じられました▽

「歴史は、目に見えるモニュメントや建造物だけに
現れるものではなくて
その軌跡は無形にも平然と存在する

過去を現在に照らしあわせることは
再生と希望への導きとなるであろう
・・・」


日本を代表する写真家の一人である米田知子の個展を開催します。
米田の作品は“記録”という写真の根本的な役割をベースにしながら、現実に見えているものだけではなく、そこにある記憶や歴史を背景に投影しています。
初展示となる「サハリン島」や映像作品、そして近年の代表作より、日本や世界の近代化における記憶や歴史をテーマに構成しました。
いま存在する風景や建物に、過去にどのような出来事が起こったのか。写真を見る側はその事実を知った途端に、見えているイメージが別のものに見えてくる錯覚を覚えます。
米田の作品は写真というメディアの持つ特質を最大限に生かしながら、鑑賞する側に見えているものの本質を、あらためて問いかけています。


サハリン島
《帝政ロシア時代、囚人が掘ったトンネルの入り口、”3人兄弟の岩”をながめて、
 アレクサンドロフスク・サハリンスキー》「サハリン島」より
 2012 Courtesy of ShugoArts


道ーサイパン
《道−サイパン島在留邦人玉砕があった崖に続く道》「Scene」より
2012 Courtesy of ShugoArts



平和記念公園
《平和記念公園・広島》「積雲」より
2012 Courtesy of ShugoArts



マハトマ・ガンジー
《マハトマ・ガンジーの眼鏡『沈黙の日』の最後のノートを見る》
「Between visible and Invisible」より
2003 Courtesy of ShugoArts



▼米田知子
http://www.tomokoyoneda.com/


★東京都写真美術館
http://syabi.com/
〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3
恵比寿ガーデンプレイス内
TEL:03-3280-0099
FAX:03-3280-0033

JR恵比寿駅東口より徒歩7分








テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
京都今日は久し振りの豪雨でした。
地蔵盆の手伝いのテント大変でした(^^)。

最近写真展に出かけなくなりましたね。
やはりと東京の様に開催回数が少ないのも有りますが
出無精モードでは駄目ですね(^^)。

やはりkomichiさんは心まで若いですね(^^)。
あいべん
2013/08/25 15:54
あいべんさん。
京都は豪雨でしたか〜!
こういう日の行事はなかなか大変ですね。
ご苦労様でした。
こちらは久しぶりに肌寒いくらいの涼しさで一息ついています♪

我が家も都会から離れているので、東京に出かけるときはあちこちウロウロ徘徊しています〜(笑)。
komichi
2013/08/25 16:41
komichiさん、こんにちは!
そして、ご無沙汰をしております。
私のこと、覚えておりますでしょうか?

写真展に行かれたお友達のサイトで、
たまたま米田知子さんのことを知りました。
なにやら心がぞくぞくする感じがして
興味が増していたところで、
Komichiさんのブログで拝見して、
あーこれは、もう、ぜひ行ってみようかしら!と。

この夏も暑い日々でした。
あと少しですが、お体などご自愛下さいね。
では・・。
みゆき
URL
2013/08/25 17:26
みゆきさん、お久しぶりです!
貴女のエッセイと写真がとても好きです〜♪
時々ミニを見かけるとみゆきさんかしら…と思ったり(笑)。

米田知子さんの写真からはゆるぎなき彼女の視点がみえてきました。イギリスでの生活でよりいっそうご自分の想いが明快になっていることも感じたりしました。みゆきさんがご覧になるとまた深いところで感じるものがあるような気がします。

田舎暮らしのこちらでも今年の暑さはかなりこたえました。
みゆきさんもお体にはお気をつけて…
コメント残してくださってありがとうございました☆
kpmichi
2013/08/25 22:08
とても哲学的!
書かれた文章の意味を考えてみましたが…。
このように真剣に考えることもなく、日々を生きてるんですね。
でも、何か分からないものに捉われて生きている気がしないでも無くて。
写真でとらえる見えないものなんて、凄いですね。
見えているのに見えない…奥が深い言葉です。

komichiさんがお住まいの地方は涼しいですか?
今朝、こちらでも久しぶりに23度でとても涼しくて、久しぶりの草取り日和でした〜(笑)
木の葉
2013/08/27 09:47
木の葉さん。
時々立ち止まって、自分は誰なのか考えてみることも大切だと感じさせられた展覧会でした。
刻(とき)の移ろいの中で、今見えているものから過去の歴史や事実を強く感じ、表現する彼女の写真の力と信念に感動しました。
何とも言えないやるせなさのような気配が漂う写真が好きでした。

こちらもこの2日間は夜など寒くて…
夜中に起きてしまいました〜(笑)。
komichi
2013/08/27 16:45
やっと過ごしやすい日が戻ってきましたねー。

米田さんの作品は確固たる意志を感じますね、事実を事実として自分の中に取り込んで、真摯に向き合っての一枚を撮る・・苦しい作業だろうなあと・・凡人の私は思うのです。。
一枚の写真の向こう側に、奥に何かある・・と感じさせる作品でした。
白いねこ
URL
2013/08/27 19:59
白いねこさん、こんばんは!
昼間はまだ蝉の鳴き声が賑やかですけど、夜になると秋の虫の音がさかんに聞こえてきます〜♪

米田知子さんの写真からは荒涼とした風景の中に切なさも感じられ、彼女独特の心象風景になっているようでした。
写真の世界も奥が深いなぁ〜と感じた展覧会でした。
komichi
2013/08/27 20:46

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
米田知子■暗なきところで逢えれば■写真展 芸術の小径/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる