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zoom RSS ■幸田 文 展■世田谷文学館

<<   作成日時 : 2013/11/02 14:55   >>

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秋らしい爽やかな日差しを受けて、
現在、芦花公園の世田谷文学館で
開催中の■幸田 文 展■へ。

私の最も好きな作家でもある幸田文。

自らの体験から得た感覚を無駄のない
的確な言葉を紡いだ文章で表現。
どの作品からも
幸田文の気骨と心情が感じられ、
ひとつひとつの詞に思いを馳せる
得難いときを与えられた感謝。

その幸田文の生涯を巡る文学散歩。
一人娘・青木玉の文章からも
幸田文のこころの綾が透けて見える
展覧会です。

監修にあたった堀江敏幸、森まゆみ両氏の
情熱も感じられ、「会いたかった」という
キャッチコピーに思わず頷く私。


世田谷文学館


世田谷文学館 内部


幸田文1


幸田文

■幸田 文 展■世田谷文学館

2013年10月5日(土)〜12月8日(日)

世田谷文学館2階展示室

毎週月曜日休館(ただし10月14日、11月4日は開館、翌日休館)

父・幸田露伴の想い出を綴り40代でデビューした幸田文(こうだ・あや 明治37-平成2/1904-1990)は、『流れる』『おとうと』がベストセラーとなり、50代半ばに早くも『幸田文全集』が編まれるなど一躍流行作家となりました。
しかしその後、幸田文は精力的に執筆活動を続けながらも、ほとんど自作を本にまとめていません。60歳を過ぎて、奈良斑鳩の法輪寺三重塔再建のために奔走し、さらに70歳を超えて全国の樹木や地崩れの現場を訪ね歩きました。『木』や『崩れ』などの晩年の作品が刊行されて読者を驚かせるのは彼女が86歳で没した後のことでした。
幸田文は後半生の行動のきっかけを「種が芽を吹いた」と表現しています。

「心の中は知る知らぬの種が一杯に満ちている、と私は思う。何の種がいつ芽になるか、どう育つかの筋道は知らないが、ものの種が芽に起き上がる時の力は、土を押し破るほど強い」(『崩れ』)

プロローグ:「胸の中の古い種」
第1章 :『みそっかす』
第2章 :小石川の家−『父・こんなこと』
第3章 :父の想い出から離れて――『流れる』『おとうと』
第4章 :幸田文の「このよがくもん」
第5章 : 種が芽を吹く――斑鳩の記、『木』『崩れ』
第6章 : 幸田文ふたたび

幸田文
★幸田文(こうだ・あや)
1904年9月1日、父・幸田露伴、母・幾美の次女として東向島に生まれる。
6歳の時 母が死去
8歳の時 姉・歌は死去。父の再婚。
10代  麹町の女子学院に入学。継母が病弱のため父より家事いっさいをしつけられる。
20代  小石川に転居。弟・成豊を結核で亡くす。24歳で清酒問屋に嫁ぎ玉をもうける。
30代  33歳で離婚。一人娘を連れて実家に戻る。
40代  43歳で作家デビュー。突然断筆。柳橋の置屋に住み込みで働く。
50代  芸者置屋での体験をもとにした『流れる』、その後『おとうと』発表。
60代  奈良斑鳩の三重塔の再建に奔走し、『木』の連載を始める。
70代  72歳のとき、阿部川上流の大谷崩れに出会い衝撃を受け、全国の地崩れの現場を歩く。
80代  1990年10月31日、心不全のため死去。
没後、『崩れ』『木』などの生前の作品が次々と刊行される。

    
結婚衣装
文自身が選んだという結婚衣装


幸田文b
父・幸田露伴と娘青木玉と幸田文


原稿
やわらかな文字で書かれた原稿


世田谷文学館
世田谷文学館に連なる屋敷塀

世田谷に長く住んでいた頃には
一度も行かなかったこの文学館
住宅街の中にゆったりと在るこの場所は
雰囲気もよく、長居をしました。


▼世田谷文学館サイト
http://www.setabun.or.jp/index.html








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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
福島の和さんです。
海外に出る前は、相模原市に勤務、町田に住んでいました。
いろんな情報共有、よろしくお願いしますね。

URL
2013/11/03 00:54
お早うございます。

会ってみたかった・・・
素敵なキヤッチコピーですね。

私も毎日散歩しながら・・一番会ってみたかったのは・・
やはり小野小町かな(笑)。
二日に一度は小町縁の髄心院に寄るのでかな(^^)。

9日から小町祭が行われるので楽しみにしてます。
今年のミス小町はどんな女性が選ばれるのか(笑)。
また変なコメントでした(笑)。
あいべん
2013/11/03 06:56
和さん、おはようございます!
以前、相模原にお住まいだったのですね〜!
私は長く東京住まいでしたが、こちらの生活も15年くらいになりました。自分のアンテナに引っかかったことやものに惹きつけられるようにウロウロしています〜(笑)。
仕事ではよく海外に出かけていましたが、最近は国内ばかりですので和さんの情報を楽しみにしています〜〜♪
komichi
2013/11/03 09:39
あいべんさん、おはようございます!
こちらの展覧会のポスターが新宿に貼ってあって…
私も「会ってみたかった…」作家だったので、出かけてみました。
あいべんさんのあいたかった人が謎の美女・小野小町というところが京の人ですね〜!!
9日って、もうすぐ小町祭ですね!!
どんな美女が選ばれるのでしょう〜〜♪
komichi
2013/11/03 09:53
久しぶりです。読書の秋にふさわしい展覧会ですね。お父さんの露伴も好きです。芸術新潮でもとりあげられていて、今でも話題尽きない作家ですね。世田谷文学館も行ったことありません。さて、広島では、県立美術館で、今日から「こんなシャガールみたことない!」展がはじまりました。楽しみです。日本未公開作品が多くあるようです。講演会、コンサート、映画上映と関連プログラムも楽しみです。まあ、近場で秋を満喫します。では、また。(しばらくパソコンから離れていました。また、お邪魔します。わたしのブログは休業中です)
とよとし(ゆたかにみのる)
2013/11/03 17:26
私も思います、素敵なキャッチコピー。
「会いたかった」。
文学に親しんでこなかった私でも、会ってみたかったお方です。
とても平凡ではない人生を力強く生きてこられたことが、書かれる作品にもきっと影響も与え、読むと指針にもなりそうな気がします。
文学に触れないままに来た私も、残念な人ですね。。。

現実に会ってみたい人はたくさんいますけど、一番が選べません〜(笑)
木の葉
2013/11/03 18:21
とよとし(ゆたかにみのる)さん、こんばんは!
お久しぶりです。
幸田露伴に家事すべてをしっかり仕込まれた幸田文はやはりDNAに文章家の才能が流れていたのですね。
後年、見事に開花して、いま読めることを本当に幸せだと思っています。
広島では「こんなシャガールみたことない!」展が開催されたのですね〜♪そちらもアートの秋ですね〜♪
komichi
2013/11/03 22:09
木の葉さん、こんばんは!
私は幸田文が大好きです。
父・幸田露伴の厳しいしつけで鍛えられた精神や所作なども彼女の文学に影響を与えていると思います。
ほとんどすべての著作を読んでいますが、生活者としての目線や自然を観察する感覚の鋭さが随所に感じられ素晴らしいとおもっています。
むずかしい言葉を使わず物事の本質をとらえる目と文章を、私も持ちたいものだとおもいますけど、ちょっと無理そう…(笑)。
komichi
2013/11/03 22:36
まみですσ(´ω`*)初めまして!komichiさんのブログ大好きです*+:。.。イィ(o´Д`o)ィイ。.。:+*今日はついに見てるだけじゃ足らずコメントしちゃいましたo(^∀^*)o実は最近、komichiさん自身にも興味がるんですけども…(*´ェ`*)ポッもしよかったら、お友達になってほしいですσ(´ω`*)メールもらえたら嬉しいな(*ノ∀`*)それじゃ待ってますです(*#′∀`艸)
chuchun@docomo.ne.jp
2013/11/04 21:18
まみさん。
コメント残してくださって、ありがとうございました!
komichi
2013/11/04 21:28
幸田文のことは新聞で「小石川の家」を連載していたとき、ちょっと知ったくらいで、まったくというほど今の今まで興味をもたなかった。こういう人生を・・・ちょぴり興味が生まれてなにか読んでみたいなって。
ののはな
2013/11/08 21:28
ののはなさん。
「小石川の家」は幸田文氏の一人娘青木玉さんの作品ですね〜♪
この中で母の文と祖父露伴の関係なども描かれていて、興味深く読みました。やはり、明治の文豪・森鴎外に褒めて育てられた娘、森茉莉との対照的な文体も面白く…どちらも好きな作家です。
komichi
2013/11/09 22:37

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