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zoom RSS ■花と鳥の万華鏡■−春草・御舟の花、松篁の鳥−

<<   作成日時 : 2015/02/17 16:26   >>

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北風吹く午後、元麻布のkaikaikiki galleryから
歩いて夕方から始まる山種美術館で開催中の
■花と鳥の万華鏡■展・ブロガー内覧会へ。

この日は、山種美術館館長・山崎妙子氏より
各作品の解説もあり充実の企画。

花と鳥を描いた作家たちの想いもこちらに伝わり
田能村 直入の巻物に描かれた「百花」に
顔を近づけて眺めいる。

速水御舟のスケッチにも作品制作前の
素描の様子が感じられ、作品鑑賞の
大きな助けに。

所蔵する美術作品をどんな切り口で
展覧会を行うのかは、美術館運営に大切な要素。

この美術館の努力にエールを送りたいと思っています。

この内覧会には、この美術館を設計された
山下氏も一般参加され美術館建築時の
貴重なエピソードも拝聴。

花と鳥の万華鏡リーフレット


■花と鳥の万華鏡■−春草・御舟の花、松篁の鳥−


2015年2月11日(水・祝)〜4月12日(日)


月曜日休館日

午前10時〜午後5時
(入館は午後4時30分まで)

花と鳥は自然の美しさの象徴として親しまれ、それらを慈しむ心情が文学や美術などを通じて表現されてきました。特に絵画では、色や形だけではなく花の咲いて散るさま、鳥の動く姿もモティーフとして描かれています。また、花鳥が独立した画題となってからは、屏風などの大画面では春夏秋冬の花と鳥が集う華麗な四季花鳥図が好まれ、一方で小画面では花びらや鳥の羽の一枚一枚に至るまで緻密に描き込んだ花鳥画も 人気を博しました。写生に基づいた写実的な作風から、構図や色彩に工夫を凝らした装飾性豊かな作風にいたるまで、バラエティに富んだ花鳥画が現代も数多く生み出されています。
本展では、花の表現に新たな技法で挑んだ菱田春草《白牡丹》や速水御舟《翠苔緑芝》、鳥の姿を徹底した観察に基づき描写した竹内栖鳳の《みゝづく》や上村松篁《白孔雀》など、当館所蔵の優品を選りすぐって紹介いたします。四季折々の自然に注がれた画家たちのまなざしや花と鳥に込められた人々の思いに触れるとともに、伝統の中で磨かれてきた多彩な花と鳥の表現をご堪能ください。

第1章:花と鳥の競演
第2章:花の世界
第3章:鳥の世界

★公式サイト
http://www.yamatane-museum.jp/index.html


展覧会場入り口


会場



牡丹花1
速水御舟《牡丹花(墨牡丹)》1934年 紙本・墨画彩色 山種美術館蔵 



白牡丹

△菱田春草《白牡丹》1901年頃 絹本・彩色 山種美術館蔵▽

白牡丹



牡丹に蝶図1

△渡辺 省亭《牡丹に蝶図》1893年 絹本・彩色▽

牡丹と蝶図2



牡丹スケッチ
速水御舟《牡丹(写生)》 1934年  紙本・彩色 山種美術館蔵



写生帖
速水御舟《写生帖》 山種美術館蔵



hyakka

△田能村 直入《百花》1869年 絹本・彩色 山種美術館蔵▽

百花



作品
鈴木其一 《四季花鳥図》江戸時代(19世紀) 紙本金地・彩色 山種美術館蔵



翠苔緑芝1
速水御舟《翠苔緑芝》1928年 紙本金地・彩色 山種美術館蔵


翠苔緑芝4
うさぎの部分《翠苔緑芝》


翠苔緑芝2
ねこの部分《翠苔緑芝》



翠苔緑芝3
あじさいの部分《翠苔緑芝》



冬秋夏春
荒木 十畝《四季花鳥》1917年 絹本・彩色 山種美術館蔵
左から冬、秋、夏、春



犬
西村 五雲《犬》20世紀(昭和時代) 絹本・彩色 山種美術館蔵



急湍翡翠
橋本 関雪《急湍翡翠》1935‐44年頃 絹本・彩色  山種美術館蔵



百舌の巣
速水御舟《百舌巣》1925年 紙本・彩色 山種美術館蔵


会場に掛けられた速水御舟の感銘を受けた詞から…

「開花」

「私は、かつて宗教的概念からヒントを得て、その神秘感を絵画に表現すべく随分モチーヴを尋ね廻ってみたことがあった。夜の寂寞たる大地の底から秘かに曙の微動はめぐり、みそらには明星の一群が美しく煌めいていた。

それから数年後に一つの花の写生を克明にしてみて、はじめて、かかる微少なものにさえ、深い美がかくされていることを発見してひそかに感嘆した。げに絵画こそは、概念からいづるものにあらずして、認識の深奥から情熱が燃えあがって、はじめて造り得らるる永遠に美しき生命の花であろう。
(『塔影』9巻8号、1933年10月)」



内覧会を終えて
ほっと頂いた今回の展覧会にちなんだ
お菓子は「さくらがさね」を選んでみました。
毎回展覧会に合わせて創られる和菓子も楽しみの一つ。


お抹茶と和菓子



yamazaki
★山崎妙子
慶應義塾大学卒業後、
東京藝術大学大学院美術研究科後期博士課程修了。学術博士。
2007年より財団法人山種美術財団理事長兼山種美術館館長。
2012年より公益財団法人山種美術財団理事長兼山種美術館館長。
(公式サイトから)

★上記作品画像は内覧会特別許可により撮影しました。








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コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
山種美術館、新しくなってから
まだ行った事がありません。
館長直々の解説もある内覧会とは、
素晴らしいですね。
「花鳥の万華鏡」とは言いえて妙。
参考の作品を観てると楽しくなって来ます。
所蔵の作品だけで、これだけの展覧会が
開けるというのも大したものですね。
yasuhiko
2015/02/17 21:05
ブロガー内覧会というのがあるのですか。
さすがkomichiさん。羨ましいです。やはり日本画の美しさも世界に誇るべきものだなと思います。私も最近、日本画と昔の画を見てきました。
山種美術館は、綺麗で気持いい雰囲気で日本画を楽しめますね。
ミクミティ
2015/02/17 22:34
yasuhikoさん、こんばんは!
新しくなった山種美術館は恵比寿駅から少し歩かなければなりませんけど、いつも日本画の作品を見られる美術館で友人とも時々訪れ、カフェでお茶をいただいたりしています〜♪
日本の美術館は所蔵作品を持たないところもありますけど、世界的にはとても珍しいことだと思います〜。こちらの美術館の規模は大きなものではありませんけど、その分細やかな配慮に心地のいい空間を作っています。
komichi
2015/02/17 23:17
ミクミティさん、こんばんは!
最近はブロガーのための閉館後の内覧会などもさかんに行われています。スケジュールがあって、興味のある展覧会には時々参加しています。
根津美術館や出光美術館など、日本美術を専門にする美術館もいい雰囲気で好きです〜♪
最近では鑑賞後の和菓子も楽しみになりました〜(笑)。
komichi
2015/02/17 23:21
散歩がてら歩いて行ける美術館。
作品は多くの人の眼に触れてこそ命がよみがえる・・
こんな言葉を聞かされました(^^)。

作品は完成するまでは作家の物だが完成して作家の手を離れると
鑑賞する人のものになる・・。
少しカッコ良すぎますね(笑)。
あいべん
2015/02/18 06:02
ブロガー内覧会ってのがあるのですか!
ブロガーの末席にボクもいるので、そんな内覧会があれば参加したいです。
それにしても"花と鳥の万華鏡"と云う題名を付けられた方、そのセンスが素晴らしい。
展覧会の名前によって行く気が起きるか起きないかがありますもん。
載せてられる速水御舟氏《翠苔緑芝》には一種、衝撃を受けました。
かっちり描かれた紫陽花と 少しデフォルメされたネコとウサギ。
日本画の佳いところすべてがあるような気がしました。
でもネ
最後の和菓子に一番心奪われる不届き者なのでした。
おーちゃん
2015/02/18 07:50
日本画というと“花鳥画”が浮かびます。
百花繚乱という感じの華やかな企画ですね〜
速水御舟の「〜げに絵画こそは、概念からいづるものにあらずして、認識の深奥から情熱が燃えあがって、はじめて造り得らるる永遠に美しき生命の花であろう。」という言葉に日本画家のプライドを感じます〜

和菓子も、もう春の気配ですね〜♪
白いねこ
2015/02/18 12:08
komichiさん、ブロガー内覧会に行かれたのですね。
それぞれ日本画の特徴が出てて、素敵ですね♪
屏風に描かれてる小動物、表情が可愛いです。
黒ネコも魅力的〜。

ゆっくり鑑賞した後のお菓子、美味しかったでしょう。。
ハーモニー
2015/02/18 13:12
あいべんさん、こんにちは!
散歩がてら行けるいい美術館があると理想ですね〜♪
その点、京都には素晴らしい神社仏閣の由緒あるものに出逢える機会の多いところでしょうね〜☆東京は名だたる美術館も多く、海外から招聘した企画展もたくさん開催され、目移りするほどです〜(笑)。
作家の手を離れると、作品は運命の旅に出かけることも多いですね。。
Komichi
2015/02/18 15:05
おーちゃんさん、こんにちは!
最近は美術館もいろいろと企画され、ブロガー内覧会もよく開催されています〜。私も興味を持った展覧会の内覧会には時々参加しています。京都の方ではどうなのでしょう〜?
速水御舟の「翠苔緑芝」の構図も大胆ですし、動物の表情も魅力的で、私も好きな作品です〜☆
一生懸命、作品を鑑賞したあとに頂く和菓子は、ほんとうに美味でした〜♪
Komichi
2015/02/18 15:18
白いねこさん、こんにちは!
今回の山種美術館の企画は
もうすぐ春を予感させる展覧会でした〜♪
速水御舟のことばには、若き日の絵画への概念にとらわれた想いから、写実を続ける中で捉えたものの真理を表現した自身の絵画への誇りと矜持が感じられ、すばらしいなぁ〜と、感動しました。。
和菓子「さくらがさね」を選んだら、さっと桜色のお茶碗で抹茶をたててくださったスタッフのセンスのよさも大好きです〜☆
Komichi
2015/02/18 15:32
ハーモニーさん、こんにちは!
各美術館もいろいろと工夫を凝らし
ブロガー向けの内覧会などもよく開催されています〜。

屏風絵の黒猫、ミーコちゃんに似ていますね〜〜♪
こちらの和菓子のファンでいつも美味しくて・・
幸せ時間になります〜☆
Komichi
2015/02/18 16:37
いや〜、美しい!
どれも素晴らしいのですが、六枚の牡丹の花に看取れてしまいました。
凄い作品ですね。何故かため息〜、何故なんでしょう(笑)

そしてまた、素敵な和菓子とお抹茶!
高尚な世界! 味わってみたいものかと(笑)
木の葉
2015/02/18 18:17
木の葉さん、こんばんは!
日本画には牡丹を描いた作品も多いですけど、こうして作家ごと、描く牡丹はみな違った魅力にあふれていて感動しました〜♪

この日は地元で映画を観た後、元麻布で行われていた展覧会にいってから、徒歩でこちらの美術館まで強風の中たどり着きましたから、鑑賞後のお抹茶とお菓子に、芯から癒されました〜☆
美味しいものの楽しみもあると、展覧会への足も軽くなります〜♪
komichi
2015/02/18 21:25
こんばんは!
山種美術館へは九段にあった頃から何度となく出掛けていますが、センスの良いコレクションが多いですよね♪
花を題材にしたものでもこんなにバラエティに富んだ展示が出来るのですね!
喫茶室は満席の事が多く、まだ立ち寄った事ありません!
sasapanda
2015/02/19 01:44
komichiさん(^^)
おはようございます。
>山種美術館
素晴らしい絵ですねェ〜。
日本画の展示場はちょっと薄暗くて、メガネは必需品(^^;)
>西村 五雲
どうしても「犬」に見えなくて・・・(^^;)でも尻尾がありましたね。
頭だけ見たら、ナマズ???かと思ってしまいました。
(失礼しました<m(__)m>)
>毎回展覧会に合わせて創られる和菓子も楽しみの一つ。
ワタシも楽しみデス。
生菓子が食べたくなります。
詩音連音
2015/02/19 05:59
sasapandaさん、こんにちは!
九段にあったころは、桜の季節にはよく立ち寄っていました〜♪ロケーションがよくて素敵な場所でしたね〜♪
花の持つ艶やかさや生命力など…作家それぞれの表現も豊かで植物画好きな私は、ほんとうに充実した時を過ごしました〜。
椿カフェは混んでいることも多いですけど、手前に展覧会のDVDが流されているので、それを眺めながらお席の空くのをのんびり待ったりしています〜☆
komichi
2015/02/19 16:05
詩音連音さん、こんにちは!
日本画は紙や絹に描いたものがほとんどなので、キャンバスに油彩よりもなおさら管理が難しく、こちらの山種美術館も展示室をあえて地下にして太陽光に触れないような配慮をしているとのことです。
展覧会場はたいてい薄暗いので、私も眼鏡をかけて鑑賞しています〜(笑)。
「犬」私も最初題名を見るまでちょっとなんだろう〜と、思ったくらいです。。御舟の「百舌の巣」のやわらかな筆使いも魅力的だなぁ〜と感じました。
こちらの和菓子はほんとうに毎回美しく美味しいので、鑑賞後に頂くのを楽しみにしています〜♪
komichi
2015/02/19 16:13

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