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zoom RSS ■国宝「土偶」■函館市縄文文化交流センター■

<<   作成日時 : 2016/07/13 11:26   >>

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函館滞在二日目、雨降りの朝
予定を変更して、北海道初の
国宝「土偶」を展示する
函館市縄文文化センターへ。

縄文時代は1万年もの戦いのない歴史で
世界の文明でも類を見ないこと。
自然と見事に共生し、集落を作り
暮らしていた時代だったことなど
この日多くの学びを得

国宝「土偶」の希望を感じる姿や
スタッフの方たちの熱意に
また会いに来ようと強く感じた
場所。


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■国宝「土偶」■函館市縄文文化交流センター■

http://www.hjcc.jp/
〒041-1613函館市臼尻町551番地1
TEL:0138-25-2030
FAX:0138-25-2033
開館時間:9:00〜17:00(4/1〜10/31)〜16:30(11/1〜3/31)
休館日:毎週月曜(祝翌日)、最終金曜、年末年始


約15,000年前、地球規模の気候変動によって数万年続いた氷河期が終焉を迎えると、日本列島は温暖で湿潤な気候につつまれます。ヤマには食糧庫ともいえる落葉広樹林の森が広がり、海は急激な海面上昇とともに大陸棚が形成され、魚が回遊する豊かな漁場となりました。
こうして多様な自然環境が形成されると、人々はこの自然の恵みを巧みに利用しはじめます。自然と共生しながら食糧を確保する方法が確立され、網目のついた土器で煮炊きや保存をすることによって、安定的な生活を営むようになりました。
日本文化の源流となる、縄文時代の始まりです。(展示解説より)


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ヨーロッパやアジアの大河流域では、森を切り開き、
麦や稲などを栽培する大規模な農耕や、ヒツジやウシ
などを飼育する牧畜によって定住生活を実現し、煉瓦や
石造りによる都市文明が栄えては消えました。
一方、日本列島では、自然と共生する道を選択した
縄文文化が一万年以上存続することになります。
(展示解説より)


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石鏃(せきぞく)
屋野先端に装着される石器です。
弓矢は木と弦の弾性を利用した飛び道具で、
土器と並んで縄文時代を代表する画期的な発明でした。
投槍に比較して、速度や命中率は飛躍的に向上し、
遠方にいる獲物や空を飛ぶ鳥を獲ることが可能になるなど、
狩りの方法に大きな進歩をもたらしました。(展示解説から抜粋)


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つまみ付きナイフ
動物や魚の解体、植物の採集や道具の加工などに
用いられた「切る、削る」ための万能ナイフです。
特徴であるつまみ部は、紐を結び付けて首や腰から
下げたり、手で握るときの支えとするもので、
つまみ部を接着剤であるアスファルトで補強した
例もみられます。石材は、黒曜石や頁岩など硬質な
いしが選択されています。


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貝塚


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石皿


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土器



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赤漆土器


漆工芸
漆工芸は縄文時代を特色づける技術です。
世界で最も早く漆を利用し、芸術といえるまで
感性度を高めますが、縄文時代の終わりとともに
その技術は急速に衰退し、その後再興して現代の
漆工芸の礎となっています。
赤色顔料としてベンガラ(酸化第二鉄)や水銀朱を
使うこと、黒漆の上に赤漆を塗布する技術は現代にも通じています。

漆工技術の種類としては、糸に漆を塗って加工した
「漆糸製品」が「最初に現れ、次に土器や木器に漆を塗る
「陶胎漆」「木胎漆」、カゴや編み物に塗る「藍胎漆」
と発展します。
なかでも漆糸は縄文時代だけに見られる技法なので、
日本の漆文化のルーツを考えるうえで最も重要なものと
いえます。(展示解説から)


アスファルト
アスファルトは石油鉱床地帯に産出するもので、
世界的にももっとも古くから利用された鉱物資源です。
メソポタミアでは建物の補強として、エジプトでは
ミイラづくりなどにも使われていました。
縄文時代には、その膠着性を利用して、壊れた土器の
補修や弓矢の矢柄と石鏃の接合など、主に接着剤として
使われていました。(展示解説から抜粋)


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国宝・中空土偶

1975年の夏、農作業をしていた地元の主婦によって
偶然発見されたもの。この土偶は”南茅部の中空土偶”という意味から
「茅空(カックウ)」の愛称でも呼ばれています。
中空土偶としては国内最大で、造形的にも優れていることから1979年
重要文化財に指定され、2007年国宝に指定。

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緑豊かなこの文化センターは
窓からの風景は縄文時代の気配も感じる
たおやかさ。

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小さな珈琲スタンドも心地よく
友人とにわか縄文人になった気分。




この日、とても遅い昼食を森町の「森のカフェ」で。
こちらの女性オーナーもカヌー作りをされているとか・・・

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます。
この時期の北海道は素敵ですよね。
のんびり楽しまれた事と思います(^^)。
アイヌ文化の産物なのでしょうか?。
土偶、土器見てると全国共通の様ですが北の大地なので
少し違いがあるのでしょうか?。
あいべん
2016/07/14 07:00
国宝??の、土偶??そんなのがあったんですね〜スゴイな〜〜☆そして改めて縄文時代スゴイですね!本州のことはわからないですけど、北海道では黒曜石のやじり(せきぞく、かしら?)とかは、ほんと農家の人が畑からよく見つけてるみたいです、なんか掘れば出る、ギリシャみたいな…(笑)黒曜石もたくさん採れる土地かもしれません。北海道では黒曜石を十勝石と言ってました。熱意あるスタッフさんの説明はひきこまれますよね!縄文時代って…樺太とも繋がってたでしょうし、ユーラシア大陸もあって…なんか壮大な夢を見てるようです♪
こりす
2016/07/14 08:15
あいべんさん、おはようございます!
1万3千年以上前の土偶の姿に感動を覚えました!
日本人のルーツとも言える縄文人の暮らしにも
現代人が忘れている大切な何かがあると強く感じました〜。
雨も多かったですけど、いい季節の北海道でした〜☆
Komichi
2016/07/14 10:22
こりすさん、おはようございます!
こちらの「茅空」は、北海道唯一の国宝だそうです〜☆
雨のお陰で静かな展示室でスタッフの方の丁寧な解説を伺いながら
友人と二人すっかりじ縄文人のファンになりました〜(笑)。
なんといっても争いのない1万年もの時代が縄文人によってもたらされたこと、もっと多くの人に知ってもらいたいなあ〜と、今までの無知を忘れて感じました。
北海道は日本人のルーツも詰まった素晴らしい大地ですね〜☆
こちらでは縄文時代の衣装をイメージしたコスプレも無料で行われていて、調子にのって、珍しく二人でコスプレ写真を撮りました〜(笑)。
Komichi
2016/07/14 10:39
初めて知りました。
北海道にあるんですね。
縄文人のファンになられるほど?
そこに身を置かなければ感じる事はないのかもしれません。
争いのない一万年もの時代、穏やかに暮して色んなものを作りだす人々。
北海道は今でも本州とは違う穏やかで、自然と共存のようなイメージがあります。一度は行ってみたかったと、もうあきらめてますね(笑)
木の葉
2016/07/14 16:23
木の葉さん、こんばんは!
縄文土器は日本のあちこちで出土していますけど、今回はじめて中空土偶の美しい姿を見て感動しました。
1万年もの長い年数を争いのない平和な縄文時代が続いたことに驚きましたし、世界に類を見ない素晴らしい事実だと誇らしく感じました。
北海道には何回も出かけていますけど、今回のようなゆったりした旅をしてきませんでしたから、この展示を観られて幸せでした〜☆
komichi
2016/07/14 22:57
縄文土器や土偶は昔から大好きで、
ずい分前ですが、信州の井戸尻遺跡や、
尖石考古館を見て廻った事があります。
三内丸山遺跡を始め、東北の
縄文文化の豊かさは有名ですが、北海道も
それに負けない文化を誇ってるんですね。
それがよく分る展覧会だと思いました。
木と漆の優れた工芸技術を持っていた縄文人。
彼らの豊かな生活文化に心惹かれます。
yasuhiko
2016/07/16 11:44
yasuhikoさん、こんばんは!
今回縄文土偶や縄文人の暮らしを見て、とても興味を持ちましたから、信州の井戸尻遺跡にも出向いてみようと思っています〜☆
漆工芸の発祥の地が日本だったことにも驚きました!争いの多い今の時代、縄文文化の一端でも学んで平和に暮らしたいものだと、しみじみ感じました〜。
komichi
2016/07/16 22:43
もォどォ言えば佳いのか、どォ書けば佳いのか。
目が釘付け状態です。
縄文文化はやはり傑出した文化で、土器にしてもいろいろ考えられると聞いてます。
弥生式土器はお米などを炊くのに適しているのですが、縄文式土器は木の実を炊くのに適しているとか。
自然と共生することを選ぶことができたのはなぜなのか…ッと云うことを考えるだけでロマンを感じています。
北海道か…ちょっと遠いなぁ。
おーちゃん
2016/07/20 07:50
おーちゃんさん、こんばんは!
以前からおーちゃんさんが紹介してくださる埴輪や古墳の記事から、少しずつ古代への興味を持ち始めていたところ、今回北海道で縄文文化の詳細を眺めるチャンスが雨によって私にもたらされました〜♪
縄文の歴史の長さなど…知らなかったことだらけで、自然と共生して争いのない1万年以上の時代があったことに驚きました!
我が家のお隣、白磁工房の息子さんが学芸員をしている信州の井戸尻遺跡の尖石考古館にも出向いてみようと思っています。
komichi
2016/07/20 23:20

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