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zoom RSS 十文字美信写真展■「修羅」失われた記憶■

<<   作成日時 : 2018/05/26 00:05   >>

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私の仕事のパートナーだった
アートディレクター・藤崎氏。
彼の20歳の姿を十文字美信が
捉えた写真展■「修羅」失われた記憶■
開催中の鎌倉・Bishin Jumonji Galleryへ。

賑やかな小町通りを一本入った静かな佇まいの
カフェを併設した十文字氏のギャラリー

まだ早く、誰もいないギャラリーで眺めた
荒ぶる藤崎氏の若き姿、同じ世代の持つ
当時のいら立ちが蘇り、ハッとする。

昨年撮影された北海道や酒田などの
カラー写真からも深く思考する
十文字さんの姿がかさなる。

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十文字美信写真展■「修羅」失われた記憶■

2018年5月23日(水)〜6月25日(月)火曜日休廊

11:30〜18:00


「今年に入ってから京都、佐賀、熊本、再び佐賀、福岡、兵庫、姫路、酒田、山形と移動して、さらに兵庫、京都、大阪、5月は北海道の羅臼へ行く予定です。具体的に何を撮る、という目的もなく、気が向いたらその場所へ行ってみる、そんな旅です。
気が向いたら、と書きましたが、何に対して気が向くのかと言いますと、なんでしょうか、自分でも何故その場所へ行きたくなるのかはっきりした理由はわかりません。何処へ行ったところで、明確な被写体が私を待っているわけではないのです。
昨年からなんとなく思うことがあり、その、なんとなくを確かめている気がします。
昨年の7月に旧友の藤崎を亡くしました。
お互い10代の頃に知り合い、しばらくの間は毎日、密に会っていました。私にとってどんな友人だったか、詳細は写真集『感性のバケモノになりたい』の「藤崎」に書いたので繰り返しませんが、彼を亡くしたことで、記憶について考える機会が多くなったのです。」十文字美信

「偶然のきっかけから写真を志すようになった二十歳頃のこと、僕は藤崎の姿を写真に残しておこうと思った。50tのランペットをチョッパーに改造して、当時の夢の島といわれた東京湾の埋立地へ行った。長い直線道路を走り、そして火を点ける。カメラのファインダーの中で叫んでいる藤崎の声は、僕の叫びでもあったし、めちゃくちゃな笑顔は。、僕自身の興奮の証でもあった。藤崎を撮ることによって僕自身を見つめている気がした。十代で藤崎と出会わなかったら、僕は写真家になっていなかったかもしれない。少なくとも、今とは違う写真を撮っていただろう。(『感性のバケモノになりたい』より一部抜粋)

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ギャラリー入り口

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この日、十文字さんの20歳から60代にかけての
代表的な作品を網羅した500ページを超える写真集
■感性のバケモノになりたい■を持ち帰る。
20歳の「藤崎」から静けさ漂う「滝」などの50代後半の作品まで
彼の緊張感のある射るような視線にたじろぐ。

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「藤崎」より

■感性のバケモノになりたい■
十文字美信 写真
2007年12月22日発行
株式会社求龍堂
\4700(本体4700円+税)

★十文字美信
https://jumonjibishin.com/
1947年横浜生まれ。20歳のとき職場で「暗室」の文字を見て、写真家になろうと決意。
以来40年以上、独自の作品を発表し続けている。
1971年に独立。デビュー作「untitled」(首なし)がニューヨーク近代美術館で開催された「New Japanese Photography」展(1974)に招待される。
デビューから現在まで一貫して、鑑賞者の記憶や心理に深く分け入り、写真のイメージを広げようとする。


★Bishin Jumonji Gallery
鎌倉市雪ノ下1-7-22
電話:0467-61-3755  
ファックス:0467-22-3472
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一緒に出掛けた友人と併設されているカフェで…

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カフェの窓から見える庭風景の見事さ。

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ていねいに淹れられた珈琲と自家製パウンドケーキ
小町通の喧騒がうそのような時間。

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鎌倉の人出の多さに
この後、友人と横浜元町へ。

おそいランチを元町・ワールド・ワインバーで
ワイン輸入業ビーロードジャパンの運営で
注文したスパークリングワインのほかに
初めて口にするワインの試飲も・・・

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牛のワイン煮が口でふわっとほどけました。






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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
今晩は。
ここを見て、どのような時間を過ごされたのだろうかと思ってみました。
写真に残そうとした人と残された人の関係とか、何も分かりませんが、大きく影響を受ける人は、そうはいないと思います。

私、昔に戻りたくはありませんが、戻ってみたい時があります。何だかふとそんな事を思ってしまいました。パウンドケーキが美味しそう(笑)
木の葉
2018/05/29 21:06
木の葉さん、こんばんは!
私にとって、最も長く仕事を一緒にした戦友のようなアートディレクターだった藤崎氏は写真家の十文字美信さんとは高校時代からの友人で、お互いに影響を受けあった仲で、侍のような精神構造も似ているように私には思われます。どちらも非常に才能のある人で、魅力的です。
藤崎氏は30代から50代まで私に大きな影響を与えた人の一人で、急逝したことが残念です。
私も昔には戻りたくありませんけど、時々懐かしさを感じています〜☆
komichi
2018/05/29 21:51
旧友というのか戦友というのか…それぞれがそれぞれに影響を与え合っていたと言い合える仲がただひたすらうらやましいです。
そんな仲間を亡くすという 身が引きちぎられるような傷みを乗り越え、また前に進まれる姿。
ボクも昔に戻りたくはないけれど、その時代がなければ 今よりももっと何も出来ない大人になっていたかも。
その時々に必要な経験を積ましてもらう機会を逃さない…それは誰にも出来る事ではないから、或る意味 有り難い事だったと思っています。
おーちゃん
2018/06/08 21:29
おーちゃんさん、こんばんは!
藤崎氏、十文字氏と私、年齢も同じ育ちも横浜で、どこか思考に似通ったところがあるような気がしています。
藤崎氏とは小さなデザイン事務所を一緒にやっていたこともあり、特に密な仕事の関係でしたし、その才能と独特のセンスにいつも驚いていました。
ブログに書くことに逡巡もありましたが、自分の備忘録としても書き残しておこうと思い立ちました。
20代で川久保さん、30代で藤崎氏と…わたくしの仕事人生で大きく影響を受けたことは幸せでした。
おーちゃんさんもたくさんの出会いの中でご自分を育てられたのですね〜☆
komichi
2018/06/08 22:41

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