◆「地球の食卓」と「もの食う人びと」◆

暮れのプレゼントに、知人から贈られた「地球の食卓」
以前出版された『地球家族(マテリアルワールド)』シリーズの第3弾。
ピーター・メンツェルの写真、フェイス・ダルージオの文章で
世界24カ国の家族の1週間の食材や食事風景が写し出されています。

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写真ピーター・メンツェル
文 フェイス・ダルージオ
翻訳 みつじまちこ
定価 2,940円



「何億もの人々が食糧不足にあえぐ中、ほかの何億もの人々は食べ過ぎて、
肥満や肥満症を引き起こしているのだ・・・」

という食の崩れへの危機感を持ったメッセージも強く感じられる内容ですが、
全体に明るい感覚にまとまっています。
ゆっくり眺めながら、家族で食べ物について考えるきっかけになりそうな一冊です。

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この本を頂いて、すぐ思い出したのは辺見庸「もの食う人びと」です。
「自動起床装置」で芥川賞を受賞した、もと共同通信社の記者。
その辺見庸が世界の現場で食べた壮絶な食の数々のルポルタージュ。
捨てられた残飯や囚人食、放射能に汚染された食品、国連平和維持軍の携帯食など・・・
およそ普通の人が一度も食べずに一生を終える食べ物。
作者の現代への痛烈な批判として、読んだ当時ショックを覚えました。








ピーター・メンツェル Peter Menzel
科学、環境の分野で国際的に活動している報道写真家。
『ライフ』、『ナショナル・ジオグラフィック』、『スミソニアン』、
『タイム』、『ニューヨーク・タイムズ』など、多数の雑誌に写真を提供しており、
ワールド・プレス・フォト賞、ピクチャー・オブ・ザ・イヤー賞を複数回受賞。

フェイス・ダルージオ Faith Daluisio
ジャーナリスト、編集者。
『地球家族(マテリアルワールド)』シリーズの主要ライターを務めるジャーナリスト。
1999年『Man Eating Bugs: The Art and Science of Eating Insects』の監修執筆により、
ジェームズ・バート財団ベストブック賞を受賞。テレビニュースの番組プロデューサー時代に、ラジオ・テレビニュース・ディレクターズ協会賞、テキサス・ヘッドライナー財団賞の受賞歴がある。



TOTO出版ウェブサイト(作家へのインタビューも載っています)
http://www.toto.co.jp/bookshop/ls/ls_int01.html






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この記事へのコメント

雨美
2006年12月25日 01:17
「もの食う人びと」・・・

この本は、もう、凄まじい本ですよね。
読んで暫くの間は、自分が一体日々当たり前だと思って食べている食物と言うのは何なんだろう?と我が身を振り返っては身動きが出来なくなるほどでした。

食事って、楽しいもの。
そんな考えが決してワールドワイドなものではなく、
もっと本能に直結した「生きる」行為であることを
覚えずにはいられなくなるんですよね・・。

久々に、あの時の衝撃を思い出しました。
komichi
2006年12月25日 09:22
Merry Christmas!!
素敵なクリスマスをお過ごしでしょうか。
私はいつもと同じ静かな時間を過ごしました。

「もの食う人びと」をお読みになっていたのですね。
辺見庸の作品はいつも自分の心の奥を刺してくる鋭さがあって、好きな作家の一人です。
いつもふわふわと暮らしている私には時々こういう人の作品を読んで、シャキッとしたいと思っています。。



maru
2006年12月25日 18:33
「もの食う人びと」面白そうなので、さっそく読んでみます。良い年を迎えてください。
komichi
2006年12月25日 23:17
maruさんこんばんわ。
今年も残すところわずか。
ノロウィルスも猛威をふるっているとか・・・
お体にお気をつけて。。

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