映画◆潜水服は蝶の夢を見る◆


華やかな雑誌「ELLE」の編集長だったジャン=ドミニク・ボビー。
突然、脳梗塞で倒れ、全身麻痺で意識はあるものの左目のまぶたしか動かせない状態になった彼が、言語療法士の助けをかり、綴った自伝を基に、ジュリアン・シュナーベルが監督した映画。

カメラワークも素晴らしく、観ている人が主人公の肉体に入り込んでしまったような錯覚も・・・
体の自由を奪われた状態を潜水服と表現したセンスにも原作者の感覚がいきています。

昨年日本での公開時、観そびれて寒い日、DVDで鑑賞。
シュナーベル監督はこの映画でゴールデン・グローブ監督賞と外国語映画賞を受賞。
米アカデミー賞、監督・撮影・脚色・編集賞の4部門にノミネートも。

1988年、27歳で死去したアーティスト、バスキアを描いた映画「バスキア」(1996年制作)も、
シュナーベル監督の手になる素晴らしい作品でした。



潜水服1



映画◆潜水服は蝶の夢を見る◆


原題:Le Scaphandre et le Papillon
監督:ジュリアン・シュナーベル
脚本:ロナルド・ハーウッド
原作:ジャン=ドミニク・ボビー
撮影:ヤヌス・カミンスキー
製作国:2007年フランス・アメリカ合作映画

出演:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリ=ジョゼ・クローズ、
   アンヌ・コンシニ、オラツ・ロペス・ヘルメンディア、ジャン=ピエール・カッセル


★ストーリー
身体的自由を失った男性が瞬きだけで自伝を綴ったという実話を、
「バスキア」「夜になるまえに」のジュリアン・シュナーベル監督が映画化した人間ドラマ。
ELLE誌の編集長として順調な人生を送っていたジャン=ドミニク・ボビー。
ところがある日脳梗塞で倒れ、全身麻痺で左目のまぶたしか動かせない状態になってしまう。言葉すら発することができない彼は、言語療法士の力添えで瞬きを使ってコミュニケーションを取るようになり……

★公式ウェブサイト
http://chou-no-yume.com/



潜水服2
言語療法士がアルファベットの書いた板を見せ、1文字ずつ瞬きの回数で確認し文字化していきます。





潜水服4
自伝が完成し、出版された。





潜水服




BOOK★潜水服は長の夢を見る★
潜水服・・・
著者:ジャン=ドミニック・ボービー
翻訳:河野万里子
出版社:講談社
発行年月:1998年03月
サイズ:166P 20cm
価格:1,680円(税込)








この記事へのコメント

2009年01月19日 07:54
むむっ☆これもまたスゴイ話ですね。まばたきで字を追うのも想像を絶する大変さと言うか…根気のいる仕事ですね。確かスーパーマンの俳優さんも首から下が麻痺でしたか?ほんとに恐ろしい事です。潜水服…相当なストレスの中で生きてる事自体がまたココロを打ちますね
maru
2009年01月19日 20:05
この映画ぜひ見てみたいです!TSUTAYAで探してみます。いつもKOMICHIさんのアンテナの感度の良さ!さすがだと感心してます。
komichi
2009年01月19日 22:19
こりすさん、こんばんわ。
この方は本の出版を見届けてから、すぐに亡くなったそうです。
それにしても生きていることが不思議なくらいの肉体で気の遠くなるような苦労をして一冊の本を書き上げたことは、驚異です。
komichi
2009年01月19日 22:22
maruさん、こんばんわ。
昨年公開された時、とても重い主題だったので、気持ちの落ち込まない時に見ようと思っているうちに、見そびれてしまいました。
この冬DVDで観て本当によかったと思っています。
ぜひご覧になってください。。
2009年01月20日 10:40
ELLEという雑誌は知っていましたが、華やかな裏側にはこのような経緯があったのですね。
片目の瞬きだけで文字にし書きあげるなんて、想像もつきません。
自由の利かない身体を「潜水服」に例えた映画、私の田舎でも公開されるでしょうか…。
komichi
2009年01月20日 13:09
ハーモニーさん、こんにちわ。
昨年の2月に東京で上映されていましたので、もうしばらくはどこも上映の予定はないかもしれません。
でもレンタルショップでは、貸し出しがあると思いますので、ぜひご覧になってください。人は意識さえあれば、困難な状況でも自己表現のできるものと、感動します。
いま手も足も動かせて、自由に動ける自分はすでに充分幸せなのだと確認もさせられました。
2009年01月22日 20:07
こんばんは♪
また素敵な作品の紹介に普段芸術に接していない我が身の感性に刺激が与えられたようです。概略だけでももうストーリーが彷彿され感動してしまいます。身体上に不具が出来た今のコケコにはちょっぴり心情的に
分かる部分が。。思いあがりですね。。
まだ動ける部分の機能と人間の尊厳 人は素晴らしい!愛があるから頑張れる!  ビデオ見てみようと思います 
komichi
2009年01月22日 22:15
コケコさん、こんばんわ。
体のほんの一部でも自由にならないと、不機嫌になってしまったり、心が暗くなったりすることも多いのですが、この映画の主人公のように動かせるところが僅かに瞬きだけになっても、意識があれば自己を表現することも出来るのだと教えられたような気がしています。

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