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zoom RSS ■亜空間として形成する伊勢型紙■江戸小紋の世界

<<   作成日時 : 2018/08/10 14:18   >>

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台風後の蒸し暑さのこる午後
表参道・EYE OF GYRE ギャラリーで
開催されている「江戸小紋の世界」展へ。

創業100年の江戸小紋染色工場4代目、
元ウィンドサーフィン選手・廣瀬雄一氏と
モダンデザイン建築家の長坂常氏とのコラボ展。

日本文化に視線が向けられているいま
江戸小紋の文化と技術を伝えて興味深い。

今回の展覧会で知った、江戸小紋の由来や役割
母から譲り受けた着物の中にもある江戸小紋
もう一度ゆっくり眺めてみたいと思った展覧会。

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■亜空間として形成する伊勢型紙■江戸小紋の世界
廣瀬染工場創業100周年記念

長坂常(建築家) × 廣瀬雄一(江戸小紋職人)

2018年7月17日(火) 〜8月26日(日)11時 〜 20時

EYE OF GYRE /GYRE3F渋谷区神宮前5‐10‐1
       tel:03-3498-6990

江戸小紋の伝統を継承し、現在に伝え続ける「廣瀬染工場」。その創業100周年を記念して、四代目を務める染め職人・廣瀬雄一さんと、建築家・長坂常さんによる、初のコラボレーションが実現。廣瀬染工場が誇る伝統の技に迫るとともに、長坂さんならではの視点を交えた実験的な染め物づくりに挑戦することで、伝統工芸のまだ見ぬ可能性へと導くエキシビションです。なかでも二人の共同作品となった着物は、格式高い「鮫」柄の常軌から大きく逸脱しながらも、じつに美しい一枚に。無為に生まれた文様が、予想もつかないうねりとともに、どこまでも続く空間を描くかのようです。微細にして、計り知れない広がりをもつ、江戸小紋の世界をぜひお楽しみください。



★会場から・・・

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左:ななめずらし(型を斜めに使う) 右:横ずらし(型を横へずらして使う)

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あえて、型の穴あきのまま染めたもの

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縦横40pに満たない型を正確に置き、一反の布を染める

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色見本帳


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江戸小紋の型を使って、長坂常氏デザインの家具も展示


★江戸小紋とは
江戸時代、諸大名が着用した裃(かみしも)の模様付けが発祥。その後、大名間で模様付けの豪華さを張り合うようになり、江戸幕府から規制を加えられる。そのため、遠くから見た場合は無地に見えるように模様を細かくするようになり、その結果、高度な染色技を駆使した染め物となった。代表的な模様として「鮫」(紀州藩徳川氏)、「行儀」「角通し」(以上をまとめて「三役」という)。江戸小紋は型紙を使って染めるのが特徴であるが。この型紙は江戸で作ることができず、伊勢に注文していた(伊勢型紙)。
上記のように大名が着用していたという経緯から江戸小紋の中でも定め小紋は格式が高く、柄は家紋の結晶を意味し、裃の柄の大きさが6段階あって殿様に一番近い席に座る上位の家臣がいちばん細かい柄を着用し下位になるほど柄は大きくなり、7段階以降の家臣は無地の裃を着用していた。これらのことから定め小紋は無紋でも礼装として着られる着物である。


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長坂常
スキーマ建築計画http://schemata.jp/
1971年生まれ。建築家。1998年に東京藝術大学美術学部建築学科を卒業。同年、現在も代表を務めるスキーマ建築計画の前身となるスタジオを設立。2007年より、ギャラリーやショップを併設するシェアオフィスHAPPAで活動したのち、2015年に青山に移転、単独でオフィスを構える。店舗や個人住宅の建築設計、内装や展示のディレクション、家具のデザインなど、多岐にわたって、実際の環境と調和する新たな価値を提案。近年は、国内外のブルーボトルコーヒーの店舗設計も手がける。著書に『B面がA面にかわるとき(増補版)』(鹿島出版会)、『長坂常|常に思っていること(現代建築家コンセプト・シリーズ23)』(LIXIL出版)、スキーマ建築計画の作品集として『Jo Nagasaka / Schemata Architects』(Frame Publishers)など。


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廣瀬雄一
廣瀬染工場http://www.komonhirose.co.jp/
1978年生まれ。染め職人。10歳からウインドサーフィンを始め、シドニーオリンピックの強化指定選手にも選ばれるなど、世界各地を巡りながら競技に打ち込む。大学を卒業後、2002年より、家業である染め物の職を継ぐ。1918年に創業された廣瀬染工場の四代目として、江戸小紋の文化や魅力を、国内外に広く伝えるべく活動。2012年には、よりカジュアルに江戸小紋を楽しむことのできるストールのブランド〈comment?(コモン)〉を立ち上げ、パリで開催される展示会にも出展を続けている。








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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
近付いてみた時、初めて精緻な文様の
素晴らしさが分かる江戸小紋。
分からない奴には分らなくていい
という江戸っ子の心意気、粋の精神が
感じられて、面白いなぁと思ってました。
その伝統を生かした実験的試みも、
新しい粋を生み出すのかも知れませんね。
話変わりますが、三菱一号館のショーメ展に、
先日行きました。貴重な情報、有難うございます。
yasuhiko
2018/08/10 22:52
yasuhikoさん、こんばんは!
江戸小紋には子供のころから、母が着ることがあったので、身近でよく見た柄でしたが、深い意味は知らず母の言う「鮫小紋」などと呼んでいました。
今回の展覧会で江戸小紋の成り立ちなどを知り、さらに興味を持ちました〜☆型も小さいのでちょっとしたミスも許されず、息を詰めるような作業が繰り返されているのだろうと想像しています。
これから先も新しい柄なども研究しつつ、この技術が続けて行けるように願っています。
komichi
2018/08/11 21:46
おはようございます。
最近は全く着物を着ることも無く、タンスに仕舞われたままで、勿体ない事かと。鮫小紋だと記憶してますが、持ってますが、残念。。。
でも、色んな事に挑戦出来る方が居て、先には形は変われど、継承され続けると日本人として嬉しいと思います。
木の葉
2018/08/12 08:07
柿渋を塗った紙に一つ一つ丁寧に型を彫る職人さんのすごさに驚くばかりです。
細かく見れば点の集合で様々な柄を描いてる場合もあり、その隠されたおしゃれに大名だけではなくご婦人方もときめかれたんじゃないか。
また染め職人さんも一尺の型をずれないように染める…意外と難しいと想うのです、これは。
聞いたことあるのですが 江戸小紋のあの色合いは京都の友禅では出ない。
それは水の違いであると。
どこまでホントかは解りませんが 江戸は単色染が佳いらしいです。
おーちゃん
2018/08/12 08:59
木の葉さん、こんにちは!
こうして江戸小紋を観てみると、細やかな手をかけた凄いものということがわかり、これからはせいぜい江戸小紋の着物を着てみなくては…と、ちょっと反省しています。
こちらの廣瀬さんのところでは、フランスにも江戸小紋のショールなどを展示しているそうです。この技術を引き継いで行く人たちと着たり触れたりして参加する人たちで守りたいと想いました〜☆
komichi
2018/08/12 11:09
おーちゃんさん、こんにちは!
かつて学生時代、横浜にある捺染工場でプリント柄のテキスタイルをデザインしていたことがあり、そこは手捺染だったので60センチくらいの型で次々と染めていました。それでも技術が見ていても大変で柄と柄のつなぎ(送りと言いますが)の辺りに使う神経は並大抵ではなかったようです。
ましてや、今回観た江戸小紋の型はさらに小さく精緻で、とても神経を毎回使って仕上げているのだろうと感動しました!
人の指先の感覚のすごさ、型彫りにかける集中、ほんと驚異です〜!
関西と関東では水が違うのでしょうね〜☆
今でも型彫りは伊勢だそうで…長い歴史の賜物でしょうか〜☆
komichi
2018/08/12 11:17
染物や捺染の作品にはうといのです。これまであまり縁がなかったです。それでも、江戸小紋には興味津々。江戸の文化にしっかりと組み込まれた手法であり表現なのですね。大名が見栄を張るのに活用したことに、なるほどと思いました。上品で格式を感じさせる日本の文化の一つなのですね。
ミクミティ
2018/08/12 21:44
ミクミティさん、こんばんは!
江戸小紋の由来も知ると歴史的な背景があって、
なかなか興味深いですね〜☆
今回展示されている作品も写真に撮っただけでは細かい柄は見えず、よく近づいてみて、やっと美しさに触れました〜☆
色無地のように着て、近づくと細やかな柄を感じるという…日本人好みの美の表現ですね〜☆
komichi
2018/08/12 21:51

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