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zoom RSS 石川直樹■この星の光の地図を写す 展■東京オペラシティ・アートギャラリー

<<   作成日時 : 2019/01/23 22:55   >>

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以前から注目している
旅の人、写真家、文筆家の
石川直樹さんのこの20年間の集大成の
展覧会が現在開催中の
初台の東京オペラシティ3階・アートギャラリーへ。

高校生の頃、インドへの旅で目覚めたという
世界の様々なまだ見ぬ地への好奇心

世界の見方を変えるような
地球を水平、垂直双方向から見る視点など
冷静な判断と皮膚感覚で感じる世界観

私は彼の文章が好きで、
熱気球での冒険の顛末を描いた
「最後の冒険家」の興奮と切なさに感動。
漂着した装備品の展示も興味深く眺めた展覧会。

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石川直樹■この星の光の地図を写す 展■東京オペラシティ・アートギャラリー

2019年1月12日(土)〜3月24日(日)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、2月10日(日)(全館休館日)

11:00ー19:00(金・土は11:00ー20:00)

★開催記念対談「森山大道 × 石川直樹」
2019年2月9日(土)14:00?15:30
会場:東京オペラシティビル7F会議室
定員:160名 

★アーティストトーク
出演:石川直樹
(1)2019年2月3日(日)15:30─16:30
(2)2019年3月9日(土)15:30─16:30
会場:東京オペラシティ アートギャラリー(展示室内)

世界をフィールドに活躍する写真家、石川直樹による東京での初の大規模個展です。
弱冠22歳で北極点から南極点までを人力で踏破、23歳で七大陸最高峰の登頂に成功した石川は、その後も世界各地を旅しながら、人類学や民俗学などの観点を取り入れた独自のスタイルによる写真作品によって、私たちの日常や世界を見つめ直す活動を展開し続けています。
本展では、北極、南極、ヒマラヤ8000m峰といった極地を撮影した各シリーズ、ニュージーランドの原生林を撮影した『THE VOID』、ポリネシア地域に浮かぶ島々を星に導かれるように巡った『CORONA』、世界各地の洞窟壁画を訪ねた『NEW DIMENSION』、そして日本列島の南北に広がる島々を探索する『ARCHIPELAGO』など、石川の初期から現在までの活動の全貌を総合的に紹介します。

石川が一貫して関心を寄せるのは、地球上のあらゆる場所に古くから伝わる生きるための「技術=叡智」であり、国境などの区分では捉えきれない各地の有機的なネットワークの有り様です。石川の目と足による縦横な探求は、文化人類学的なフィールドワークであると同時に、もともと「技術」という意味を語源にもつ「アート」を追求する果てしない旅ともいえるでしょう。

極地や最難関の登山といわれるK2への遠征をめぐる作品を道標として、世界を旅するように会場を歩くことで、石川が提示する新しい世界地図を体感できます。地政学的な区分によらない、各地のつながりや文化の姿は、新しい視点からこの地球という星を見つめる機会に導いてくれるでしょう。

★展示構成
Gallery1
1:DENALI (北アメリカ・アラスカ山脈最高峰)
2:POLE TO POLE (北磁極から赤道を超え南極点まで、人力で地球を縦断するプロジェクト)
3:POLAR ([極地」の意味1997年から約10年にわたり繰り返し訪れた北緯66度33分以北の北極圏の旅)
4:ANTARCTICA (「南極大陸を写したシリーズ)
5:NEW DIMENSION (世界各地の壁画に向き合う旅)

Gallery2
6:CORONA (皆既月食の意味 太平洋に浮かぶ島々「ポリネシア・トライアングル」への旅)
7:THE VOID (空っぽでありながら満たされた空間の意味 ニュージーランドのマオリの聖地への旅)
8:Mt.Fuji (トレーニングのために始めた富士登山)
9:K2 (ヒマラヤ山脈西部に位置する世界第2位の高峰8611m)

Corridor
10:MEREBITO (今年ユネスコの無形文化財に登録された来訪神)
11:ARCHIPELAGO (「多島海」「群島」の意味日本列島の南北に広がる島々の暮らしや風景)
12:AUTHAGRAPH (石川直樹の足跡を写し取るための世界地図で水戸芸術館現代美術センターが作成)
13:知床半島
14:石川直樹の部屋


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DENALI 1998

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NEWDIMENSION 2007

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Mt.Fuji 2008

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★会場から・・・

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会場にある石川直樹さんのテキストから
「イルリサット(グリーンランド)で犬橇に乗せてもらった男は、白髭の皮で作ったズボンを履いていた。彼にスノーモビルは使わないのか?と尋ねると、「機械は壊れたら終わりだよ」という短い答えが返ってきた。極地で生き抜くための知恵は、それが受け継がれてきた明確な理由がある。犬橇はノスタルジアに彩られた過去の残滓ではなく、現在にいたるまで優れて同時代的な移動手段なのだ。カメラは凍って動かなくなることが何度もあったが、犬たちは白い息を吐きながらいつまでも走り続けてくれた。」


「メディアを通して聞こえてくる声は、他の多くの声のほんの一部でしかない。土の上からかすかに聞こえる隣人の息吹をどれだけ感じられるか。今ここを意識しつつ、ここではない場所や自分と異なる人々について、少しのあいだ思いを巡らせてみることはそんなに難しいことではない。もしかしたら、本当の辺境は自分の内にあるのかもしれない、とも思う。」

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会場に設置されたテント内では石川直樹さんの声の解説で登山の様子の画像と共に映像が流され、自由にテント内に入って鑑賞することができます。


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最後の展示は石川直樹さんの部屋を再現した場所
読んでいる本やノートや地図、現地から持ち帰った記念のものなど…


その横には
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2004年に熱気球による太平洋横断に挑戦して海上に着水し、
波にのまれたゴンドラとともに漂着した品々の展示
「最後の冒険家」開高健ノンフィクション賞を受賞した名著に詳しく描かれています。
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石川直樹(いしかわ・なおき)
http://www.straightree.com
1977年東京生まれ。写真家。
2002年 早稲田大学第二文学部卒業
2005年 東京芸術大学大学院美術研究科修士課程修了
2008年 東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了 (博士:美術)

『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により、日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞を受賞。『CORONA』(青土社)により土門拳賞を受賞。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)ほか多数。
最新刊に、エッセイ『極北へ』(毎日新聞出版)、ヒマラヤの8000m峰に焦点をあてた写真集シリーズの6冊目となる『AmaDablam』(SLANT)、47都道府県の名を冠した47冊の写真集刊行プロジェクト『日本列島』シリーズ(SUPER LABO×BEAMS)など。


■石川直樹写真展「ARCHIPELAGO」■ キャノンタワー
https://komichi-blog.at.webry.info/201001/article_3.html

■ Makalu | Naoki Ishikawa ■石川直樹のヒマラヤ最終章 写真展
https://komichi-blog.at.webry.info/201408/article_7.html

■ここより北へ■石川直樹+奈良美智■ワタリウム美術館
https://komichi-blog.at.webry.info/201501/article_9.html








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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
石川直樹さん、魅力的な方ですね。
冒険家であり、写真家であり、経歴をみると美術研究科とは・・
独自の視点から捉えられた写真は何かテーマを持った関連性を感じます。。
白いねこ
URL
2019/01/25 20:47
白いねこさん、こんばんは!
この方のギャラリートークを聞いたり、ラジオでのインタビューなどもよく聞いていて、彼のものの捉え方に魅力を感じます。
熱血漢の登山家というような感覚が希薄で冷静さや洞察の深さがかんじられ、私にとって気になりながら言葉にならなかった感覚に言葉を植え付けてもらっている感じです。
komichi
2019/01/25 23:04
さすがkomichiさん、目の付け所が違います。石川直樹さんですか。
冒険と写真とアートが詰まったダイナミックな旅を世界各国で行っているのですね。更に、文章やトークでも発信されているのですか。凄い方ですね。
私も旅して写真を撮って書いていますが、全く比べモノにならないスケールの大きさを感じてため息がでます。まあ、比べるのがおかしいのですが。
ミクミティ
2019/01/26 11:26
今まで知りませんでした。
単に写真家であるだけで無く、
冒険家としても、エッセイストとしても、
超一流の方なんですね。犬ぞりを操る
地元の男性の言葉から、その土地に根差した
文化の本質を見抜き、私たちに問題を
投げかけて来るところなど、なるほど、
文章に魅力のある方だと思います。
yasuhiko
2019/01/26 15:44
ミクミティさん、こんばんは!
石川直樹さんの写真はただ美しいだけではない何かを感じますし、冒険をしながら思考を深めているところや、まだ彼が20代の頃、ラジオのインタビューに答えている話を聴きながら、気になってその後も展覧会に足を運んできました。静かな語り口から芯のある自分の考えを伝える力にも魅力を感じています。
komichi
2019/01/26 22:05
yasuhikoさん、こんばんは!
石川直樹さんの撮る写真には、ある種の雑然さがあり美しいだけでない引っ掛かりを感じたりします。旅に出て土地の人との関りから深い洞察をし、言葉に定着させる才能を素晴らしいと感じています。
彼のテキストから自分の内にあった漠然とした思考に基礎を打ち込むような感じで読んだりしています〜☆
komichi
2019/01/26 22:12

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