■みてぐら – 繊維と人と祈りのかたち –■辛島 綾

長谷川奈津さんの個展会場・西麻布の
桃居から歩いて20分ほど、
南青山・LIGHT BOX GALLERY AOYAMAで
開催初日を迎えた
■みてぐら – 繊維と人と祈りのかたち –■辛島 綾■展へ。

織から折形などの研究をはじめ
人と繊維の関係を探求する辛島綾さん。
祈りを込めた一織一折から
伝わるその神聖な感覚。
静かな緊張を伴って
貴重な研究の一端を
見終えた後に清々しい気持ちと
感謝が湧きました。

みてぐら.jpg

■みてぐら – 繊維と人と祈りのかたち –■辛島 綾

2021年11月1日(月)  17:00~20:00
    11月2日(火)  11:00~20:00
    11月3日(水・祝)11:00~18:00


繊維と人と
祈りのかたち

繊維でつくられたものに
人々は願いを込める。
何故このような文化が生まれ
受け継がれているのか?
古人と同じように
繊維と関わることで
見えてくるものがある。

会場から・・・
みてぐら1.JPG


注連縄
歳神を向かえるかたち。元来、結界としてこちら側とあちら側を仕切る縄のことを注連縄というが、願いを具体的に表すようになり多種のかたちが伝承されてきた。注連縄を制作していると書道に近いと感じる。トメ、ハネ、ハライの美しさの探求である。
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御幣
守り祓うかたち。文献に残されたかたちを再現する行為は、フォントを作成する行為に似ている。ここをもう少し細く、ここはもう少し太くと調整することで印象が変わる。文字が四角の中に納まるように、様々な姿はどれも一枚の紙からなる。
みてぐら2.JPG御弊1.JPG御弊2.JPG


四十八茶百鼠
沢山の茶色とグレーで日常を彩ったことを伝える言葉。繊細な色の違いを体感したいと思い、暮らしの中の百鼠をテーマに植物から色を集めた。日本文化の要に「結ぶ」というものがある。結ぶことで人を支える帯を織る。
四十八茶百鼠.JPG


★辛島 綾
多摩美術大学美術学部デザイン科染織デザイン専攻卒業
手織機メーカー・企業デザイナー ・中学美術教諭を経てフリーランスで制作活動を始める。
人と繊維の関係を考察し、 先人の知恵を現代に生かす研究や制作を行う。
多摩美術大学美術学部生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻准教授

★辛島綾さんの過去のエントリーはこちらから↓
https://komichi-blog.at.webry.info/theme/9708845cfa.html


★LIGHT BOX GALLERY AOYAMA
〒107-0062
東京都港区南青山5‐15‐9
ライトギャラリー.jpg

この記事へのコメント

木の葉
2021年11月08日 08:13
ここを見て思いました。
今まで深く考えたことも無かったと。
祈り、祈らずとも暮らせてきた時代に居たという事でしょうか。
感謝しなければですね。

綿を草木で染めた色合いも肌触りも、何故か昔から好きです。ただ、巡り合えてはこなくて残念ですけど。自分で染めたいなぁと思った事はあります、そんな場所にも巡り合いませんでしたけどね(笑)
komichi
2021年11月08日 11:59
木の葉さん、こんにちは!
以前から辛島さんのお仕事を拝見していて
いつも緻密で端正なものつくりをされていることに
感動していました。
今回は、神事のあれこれもなんと美しくいいものかと…
少し厳粛な気分を持ちながら眺めました。

草木染は私が学生時代にも様々な植物から糸を染め
自分のファイルを作った記憶があります。
今回の辛島さんの織物には、ひと糸も気を抜かないような
集中が感じられ感動しました~☆
2021年11月11日 20:17
みてぐら・・初めて見た言葉なので調べてみました。
これらを見ると神聖な気持ちになります。
物心ついたころから周りにある神聖な場所で
見かけたからでしょうか。
注連縄、御幣、紙垂、結び、繊維・・古代からの
「祈り」の文化を再認識しました~
komichi
2021年11月12日 12:27
白いねこさん、こんにちは!
白いねこさんの地域はとくに神事にまつわる
場所やことになじみが深いのでしょうね。
私も、辛島さんの美しい祈りの作品から
「みてぐら」をつよく感じました。
古代からの祈りの文化を辛島さんのような方が
きちんと伝えてくださることにも感謝しています。
2021年11月12日 22:10
「みてぐら」ですか。面白い分野で、
創作活動を続けてる方がいらっしゃるんですね。
これまで、民俗資料として蒐集された
「しめ縄」の展示などは見たことあるんですが、
創作品は始めてです。「四十八茶百鼠」の
帯も面白いですね。「利休鼠」というのはどんな色か、
確かめてみたいような気がしました。
komichi
2021年11月13日 12:38
yasuhikoさま、こんにちは!
「みてぐら」という言葉をあまり聞いた記憶がなくて…
私は辛島さんの作品を通じて知りました。
ながく織の仕事をされて、今は多摩美でも教えていらっしゃいます。
伝統をきちんと伝えてゆくことも、
彼女の目指すところなのだろうと思っています。
今回鼠色の考察として、様々な植物で染めた糸から帯地を織り
展示され、本当に見事でした。
かつて日本人は自然から多くの恵みを受け取っていたのだろうと
気付く機会になりました。