■布のいのち■あきる野・真木テキスタイルから…
GW後半、爽やかな朝
圏央道を走って…
あきる野市・真木テキスタイルで
行われている■布のいのち■展へ。
今回の展覧会では現在ミラノの
ASSAB ONE galleryでも展示されている
真木千秋さんの手紡ぎの糸から織られた布
その切れ端まで最後のいのちを愛おしむように
裂いて織り込んだタペストリー作品
手で触れるとあまりの軽やかさに驚くほど
人も植物もいのちあるもの
そのいのちを紡いだ美しい布
その在るさまに感動。
■布のいのち■あきる野・真木テキスタイル
2019年4月27日(土)-5月5日(日)会期中無休
11:00-17:30
繭からの手引き「ズリ出し」の糸づくり、今ではganga maki工房の日課になりました。始めは太細ゴツゴツいろいろでしたが、それぞれの糸の表情が面白くて、一枚ずつ違う織物を作ることができました。ちょうど今ミラノのASSAB ONE galleryに展示されています。最近は細くて風合いの柔らかな糸も作れるようになりました。染めてみると陰影がありとても美しい糸になり、少しづつストールや服地などにも織り込み始めています。今回の「布のいのち」展でもご覧いただけます。
毎日繭を煮て糸づくりをしていると愛着もひとしお。織りの際の残り糸や、服づくりのハギレもなかなか捨てられません。大き目のハギレは接ぎ合せて新たな布に、小さなハギレは裂いて緯糸として織り込み、もっともっと小さなハギレは縒り合わせて紐にして丸い敷布や坐蒲など作ってみました。どんなに短くても小さくても、あの時このときの糸や織り布。最後の最後まで作って、クタクタになって土になるまで使いたい⋯そして使っていただければ、と願っています。どうぞ一期一会の布に会いに触りにいらしてください。
-真木千秋
会場から・・・
昼食やお茶を愉しむひと(右奥はギャラリー)
ワークショップや講座を開く工房
シャガの似合う庭
★真木テキスタイルスタジオ
http://www.itoito.jp/
東京都あきる野市留原704
Tel. 042-595-1534
過去の真木テキスタイルでの展覧会はこちらから↓
■真砂三千代 衣展■真木テキスタイルで作る冬衣
https://komichi-blog.at.webry.info/201809/article_1.html
■生成とIndigo■真木テキスタイルスタジオ
https://komichi-blog.at.webry.info/201804/article_7.html
■夏のコットン&葦・竹 展 ■あきる野・真木テキスタイル
https://komichi-blog.at.webry.info/201707/article_2.html
この記事へのコメント
私の好きな布!ですね。毎回見るたびに出会いたいものだと思います。
木々に囲まれた素敵な環境もすきです。ワークショップ、いいなぁと。
自分で布を紡いでみたいものかと。
今住んでる場所、田舎で何もない所が良いのかもと思いますが、色んな事に出会う機会が無い事が残念に思ってしまいます。
まぁ出会っても見に付くかは別問題ですけどね~(笑)
真木テキスタイルのスタジオのあるあきる野は静かないいところで、我が家からもあまり遠くないので、GWでも出かけたくなりました~☆
私も学生時代はデザイン科の染織専攻だったので、毎日さまざまな糸を毛や綿から手で撚り染め織り上げていました。
気の遠くなるような工程を経て一枚の布になって行きますから、真木さんが素材のどんな部分も最後まで使い切りたいという想いをひしひしと感じます。
知れないんですが、素晴らしい環境に
恵まれて、糸紡ぎ、作品制作、ギャラリーでの
展示など、その全てに統一感のある
とても素敵な工房だと思います。
5月の新緑の頃にこちらの工房に行くと、爽やかな風を感じとても心が和み豊かな気分になります。自然環境と手紡ぎから作られた布の持つやさしい力に癒されるようです~☆
それだけに歯切れをこのように織り上げられるというのは 古来から当たり前の様にされてきたのでしょう。
最近の少年少女たちはそォ云う工夫と努力の歴史を知らずして、安価で新しい物ばかりを佳しとする。
このような形で地道に活動されてる方々がもっともっと広がっていったら佳いな…ッとつくづく思います。
布の端切れも愛おしむように最後まで使い切る感じ、いまは希薄になっていて、こうして大切に扱っている人々に出会うと、どこかほっとして嬉しい気持ちになります。
私も学生時代には端切れを細くして機織り機で横糸にして織ったものでしたが…最近はすっかり忘れていました。